経営者よ、コミットせよ！　成果を生む人財・組織開発に（６）　

□第３段階：ノーミング（標準期）
ストーミングにおいてメンバー相互の強み弱みが認識されることで、チーム課題に対する互いの役割やポジションが明確になる。チーム課題の解決（小さな成功体験）を通じて、チームの方向性とメンバーの方向性に一貫性が生まれ、結束力が高まる。組織シナジーが生まれはじめる。

□第４段階：トランスフォーミング（達成期）
チームビジョンは各メンバーのビジョンと同化し、強力な結束力と一体感が生まれる。役割としてのリーダーは必要とせず、解決すべきチーム課題の特性に適したメンバーがリーダーシップを発揮する。チーム力はメンバーの強みの積によって生み出され、爆発的なシナジーを生み出す。

■現代の日本の組織において最も欠落している要素

その為に私達が取り組んだことがビジネスチームビルディング・アクティビティでした。

簡単に言えば、チームビルディング（タックマンモデル）の4段階を短期間で体感し、現状の自己と組織に何が必要かを、文字や他者からの説明ではなく、自己の体験から理屈ぬきに気付くということです。そしてもう一つ重要なことは、第4段階のトランスフォーミング状態（このチーム、仲間とだったら何でもできる！！）という実感とビジョンを自己に取り込むことにあるのです。

このような体験的な行動学習理論を導入した組織開発は、海外においては常識的な取り組みですが、残念ながら日本では殆ど取り組まれていません。一過性の学びや取り組みでは真のブレークスルーは生まれません。個々人の体験による深い気づきが重要なのです。経営層が本件の重要性に気づき多くの理解者を増やすことが、根源的に組織が抱える諸問題の処方箋になるものと確信しています。

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「経営ビジョン達成のための人材・組織戦略研究会」
■株式会社アクションラーニングソリューションズ　斉藤秀樹
　http://www.al-s.co.jp/
■株式会社インストラクショナルデザイン　中原考子
　http://www.instructionaldesign.jp

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