ツイッターで発祥し、ついにはネットニュース、テレビでまで報道された「100日後に死ぬワニ」が完結しました。感動的なエンディングで終わるかに見えたこの話。ところが今現在は批判で大炎上状態になっています。どうしたんでしょう?
テレビが最終回をニュースで取り上げられるまでに成長したこの作品は、SNS時代の成功者です。マネタイズ自体を非難する人はほとんどいません。しかしそれを感動の最終回と同時にぶつけてしまったのは何とも悪手だとしかいいようがありません。書籍化、映画化、コラボ動画など、どれも思い付きで即実現できる訳が無いことなど、今の時代誰でもわかります。
そうした商業化実現には事前打合せやなどしっかりした準備と、ビジネス化のプロの関与が必須です。善意やクリエイティビティだけで作品が成功できることは無いのです。感動的ストーリーが、最終回、同時に大宣伝という流れになったことで、露骨な金のニオイが満ちあふれてしまいました。
ドサ健の教えのように、みんなわかっているのです。お金儲けはして良いのです。でももうちょっとだけ順番を踏めなかったのでしょうか。感動の余韻が冷める1週間後、せめて数日後に書籍化のお知らせ。書籍化ニュースのさらに後日に映画化。大きな流れができての歌手コラボ、マーチャンダイズ(グッズ化)・・・・という、タイミングを読んだマーケティングができていたなら、炎上は起きなかったことでしょう。
ドサ健はこうも言いました。「死んだら負けだ」。死んでしまったワニはこの先どうなるのでしょうか。(ハッ?これが新たなストーリーだったのか??ここは地球だったのか!?Byテイラー大佐)
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2015.07.10
2015.07.24
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。