日本経済の先行きは悪材料が多い見通し

2019.07.22

経営・マネジメント

日本経済の先行きは悪材料が多い見通し

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南青山リーダーズ株式会社

グローバル経済を遠めに見ると、米中貿易摩擦の動向が依然として不透明であり、メインテーマとしてどっしりと居座っているようです。 その狭間で日本経済の動向を見ると、どうしても悲観的になってしまいます。最近の経済動向、政治動向、そしてそれを踏まえた日本の金融市場、為替動向を検証してみたいと思います。

今後、日本経済には消費税引き上げが10月に予定されており、高いハードルが待ち構えています。消費者の紐が固い状態が続きインバウンド需要も期待できず、また近隣諸国との関係悪化も進行しそうです。
そんな悪材料が日経平均で表現されているのではないでしょうか。利下げで好景気期待の米株式市場とは対照的です。

ドル円の動き

最後に為替、つまりドル円の動きを見てみましょう。下記は昨年10月からのチャートです。
これを見ると、ドル円は110円を下回り、円高傾向が続くように思えます。シカゴ先物市場のポジションを見ると、最近では5,000枚以下の円ネット・ショート・ポジションとなっています。
半年前の12月前後の期日には100,000枚円ネット・ショートのポジションをシカゴヘッジファンド筋は構築していました。
このポジションを解消する動きと円高傾向が一致しています。

FRBの利下げ余地が大きいことから日米金利差の観点から円高傾向を示すことも予想され、輸出体質を変えられないでいる日本経済にはこちらもリスクと言えます。輸出企業の業績悪化が懸念され、それは株式市場に反映されることになります。

クラウドファンディング,ソーシャルレンディング,マネセツ

このように見ると、明るい経済が見通せない日本経済で、株式市場、為替市場も大きく反転することは期待薄と考えられます。ミドルリスク・ミドルリターンなクラウドファンディング商品に資金を預けることが賢明であり、当面静観するのが良いと思われる金融市場ではないでしょうか。


«記事作成ライター:水谷文雄»
国際金融市場に精通するInvestment Banker。
スイス銀行(現UBS銀行)にて20年余に亘り外国為替および金利・債券市場部門で活躍、外銀を知り尽くす国際金融のプロフェショナル。新興の外国銀行(中国信託商業銀行 )の東京支店開設準備に参画しディーリング・ルームの開設を手掛ける。プライベートではスペインとの関わりを深く持つ文化人でもあり、スペインと日本との文化・経済交流を夢見るロマンティスト。



【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp

【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/

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