ニュージーランドの投資考察

2019.03.25

経営・マネジメント

ニュージーランドの投資考察

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風光明媚な土地柄の日本と類似している島国・ニュージーランドを久しぶりに考察してみましょう。 最近ではクライストチャーチのモスクで銃乱射事件があり、注目されました。 しかし、先進国の中では安全と言われてきたニュージーランド。その経済を中心に最近の動きを観察しましょう。

観光資源としての魅力

ニュージーランドは魅力的な国と言えます。観光業がまさにその筆頭です。
南半球に位置し、北半球とは季節が逆になるため、日本が夏の時期、ニュージーランドは冬の時期になります。特にスキーなど、ウインタースポーツに魅力を感じます。
また、島国であり、中央に高い山脈が走り、そこに温泉が沸き上がるという部分を見ると、日本と類似していますよね。
ニュージーランドは現在でも、映画などのロケ地として多くの作品に使われており、ラストサムライ、アバターなどでもロケ地として使用されたようです。
観光業が魅力的であり、また今後注目されるべき点であることから、政府は大いに海外に売り込みたいところです。

ニュージーランドの経済状況

それでは経済状態全般について検証しましょう。
今週発表の去年第4四半期GDP(国内総生産)2.3%前年比と発表されました。こちらは市場予想より悪かったようです。

下記のグラフ(出所:RBNZ:ニュージーランド準備銀行)はGDPの2000年頃から数字を示しています。

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2015年頃から3~4%の経済成長を示していましたが、ここに来て2%台に落ち込んでいるようです。
赤線は平準化されたトレンドを示していますが、これを見て、今年そして2020年以降の動きとして、景気後退の右肩下がりの動きになるのではとRBNZは予想しています。

また下記のグラフ(出所:RBNZ)では2000年頃からのインフレ率を示しています。

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RBNZのインフレ目標(グレーゾーン)は1~3%とちょっと広めとなっています。
これを見ると、インフレ率は2000年代後半のインフレ目標を上振れする局面はありましたが、概ねインフレ目標内に収まっていると言えます。現在は2%近辺と中間位置で安定しています。
総合すると、経済成長は緩やかな後退局面も予想されますが、インフレ率は安定していると言えるでしょう。

ニュージーランドの金融政策

次に、金融政策を検証しましょう。
RBNZの政策金利(Official Cash Rate)は現在1.75%です。
下記のグラフ(出所:RBNZ)は2000年からの政策金利の動きと、今後の予測が示されています。

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2000年代には、リーマンショックによる不動産バブルが弾けた影響がニュージーランドでも大きかったことが分かります。その後、2007~2008年頃に約8%の高い政策金利から大きく低下し、現在は2%以下の水準で安定しています。

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