せっかく、少ない予算でマーケティング施策を打って、そこそこのリーチと集客があった。しかし、その多くは招かざる客だった…。 意外に多いこういう中小企業のマーケティングの結末。どうすればいいのだろうか。
(3)の単なるお勉強客も面倒な相手だ。日本人のビジネスパーソンは基本的に勉強熱心なため、いろいろなセミナーなどの勉強の場に顔を出す。上司にレポートを出せば仕事はしたことになるので、自分の勉強にもなり一石二鳥だ。
ただ、この中にはやっかいな人もいる。無料と聞いて参加する人が多いのも特徴だが、基本的に著作権に対する意識も甘く、おかしなことになる可能性もある。
招かざる客を呼ばないために
招かざる客が増えるとなると、本当に伝えたいキラーコンテンツを出し惜しみしてしまい、セミナー自体にインパクトがなくなってしまうことにつながる。さらに、セミナー自体の意義も問われることにもなってしまう。
Webサイトでもリアルのイベントでもいえることだが、次のようなポイントは押さえておきたい。
〇ターゲットを明示する
あたりまえのことだが、誰に来てほしいのかを明示することが最初にするべきことだ。「Webサーバーのコストダウンが課題の情報システム部門の方」「セールスの生産性を上げたい営業部門の責任者の方」「採用コストを下げたい人事部門の方」など、ターゲットと同時に、ソリューションも明示することで、少なくとも上記、(1)(2)はかなり防ぐことができる。
〇こちらから断る場合があること明示する
Webサイトへのアクセスや資料ダウンロードではほぼ不可能だが、セミナーの場合は、「大変人気のセミナーのためご来場をお断りする場合があります」「○○部門の購買ご担当者に限ります」など、こちらから断ることができる旨を明示することも、招かざる客を防ぐ有効な方法だ。
〇具体的な課題、目的をとる工夫をする
たとえば、セミナーであれば、申し込みの動機記入を必須項目とし、選択肢の場合は、最初から「情報収集(勉強)」などの項目は入れず、商品やサービスが解決できる問題や課題から選択してもらうようにする。
〇顧客の特別感を出す
顧客であることのプレミアム感を出す。これまでのお取引様への優遇や、アンケート記入者へのプレゼントなど、顧客だけにしか与えられないプレミアム感を出す。
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