ヒラは役職者に数字を求められ、「そんなの関係ねぇ」。 役職者は数字のみを追い求め、直感なんて「そんなの関係ねぇ」。 …こんな現実、あるような気がしますが。
タイトルを見て「そうだ!」と思われた方、「いや逆じゃない?」と思われた方、様々いらっしゃるかと思います。
このタイトルは
「ちょっぴり賢くて、仕事にも前向きな方に、さらに求められること」
を想定して書きました。
多くの会社における会議の場において
「キミぃ~そんな根拠のない企画でどうする…数字を見せたまえ、数字を」
なんて役職者のコトバが聞こえるのではないでしょうか。
そして、若いヒラ社員の気持ちからすると
「新しいアイディアなので、根拠となる数字なんてそんなにあるか!過去に頼ってどうする!」
…という感じでしょうか(僕もそうでした)。
これ、両方(ヒラも、役職者も)とも、多少「ワガママ」の領域に入ることだと思うんです。
まずは若いヒラ社員。
新しいアイディアであろうと何であろうと、説得する対象(役職者)は「過去のこと」を自らの納得の根拠にする方々です。
…ということは「過去のこと」の中に「新しいアイディア」との連結点を見つけ出し、説得しないと、企画は前に進みません。
本当に自らが伝えたいこと、アイディアがあるんでしたら、過去に得た経験をベースに判断を行う皆さんへの説得材料(客観的指標)…「数字」が必要なんです。
逆に役職者の皆さんによくありがちと感じるのは、ヒラ社員に数字を求めることで、その数字を
「俺の判断は間違っていない」
という、心のよりどころにしたがるケース。
しかし、ヒラ社員も指摘するように!?、本当の良い企画というものは、過去の数字だけでは判断できないところにあります。
「判断」は頭でするもの
(=理論的=顕になっているもので決められる=誰でもわかる)、
「決断」は心でするもの
(=感覚的=顕になっていない=その人しかわからない)
※ビジョナリー葛西伸一氏の記事を参考にしました。
http://www.insightnow.jp/article/949
すばらしい企画を世に出すには、役職者の「決断」が必要なんです。
そして、この「決断」こそ、長い間ビジネスに携わって得られる感性が必要となり、若い人にはどうあがいても勝てない部分です。
数字を求めすぎる役職者には、「判断」を他に仰ぎ、「決断」ができない、ビジネス能力の低い人も少なくないと思います。
※換言すれば、「決断」できるだけ今まで自分が勉強してきている、という自信がない、ということでしょうか。
前提に戻ります。
「ちょっぴり賢くて、仕事にも前向きな方に、さらに求められること」
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