次世代DVDの規格争いは、 ブルーレイ・ディスクの圧勝で 幕を閉じようとしていますね。 次世代DVDは、 現行のDVDよりも記録容量が大きいのが特徴。
しかし、残念ながら大手企業のトップで、
この開発者の暗黙知を理解・共感できるところは
ありませんでした。
NTTでは、セレン化亜鉛、窒化ガリウムの両方を
使った研究が進められていたそうです。
しかし、研究開発予算の見直しに当たって、
理論的には開発可能性が高い「セレン化亜鉛」を
採用するのが妥当という判断になり、
「窒化ガリウム」による開発は中断されました。
従来のパラダイムを破壊するようなイノベーションの場合、
これまで存在していなかった
「新たな知」
がベースになっています。
ところが、新しい知の理論化・体系化には時間がかかるため、
最初はうまく説明できないことが多いものです。
あくまで、研究者、開発者の暗黙知に止まっています。
この段階で開発にGOが出せるか出せないかは
開発者の暗黙知を経営者が理解、
あるいは理解できないまでも共感できるかどうかに
かかっています。
業界構造を変えるような大きなイノベーションの
成功・不成功の分かれ道がここにあるのですね。
*参考文献
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2008.04.15
2008.05.23
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。