コーヒー戦争にスタバはどう対応するのか

2008.02.14

営業・マーケティング

コーヒー戦争にスタバはどう対応するのか

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

マクドナルドのコーヒーがおいしくなった。 いや、マクドナルドの宣伝をしたいわけではない。日本も米国に一歩遅れて、本格的なコーヒー戦争が始まったのだと思ったのだ。

■ファンとして原点回帰を望む

マクドナルドと同じ「おいしいコーヒー」という土俵に立ったとき、スターバックスはどのようなコアベネフィットを価格なりの提供価値として提供してくれるのだろうか。
「いやいや、マクドナルドなどと味で比較されるのは心外」という論もあろうが、先のオリコンの調査で、実は味で大きな差は評価されず、購入意向では負けた結果がそれを許さない。
「味のわかっている顧客に提供する」というなら、現在の規模は過剰だろう。米国のようにさらに店舗縮小が必要になるかもしれない。

最後に誤解なきように明記するが、筆者は大のスターバックスファンだ。ゆったりとコーヒーを飲むとき。読書をするとき。気分転換に店で仕事をするとき。全てにおいて、おいしいコーヒーだけでなく、ゆとりの空間から精神的満足度までを提供してもらっていた。それが、いつの頃からか、なんだかゆとりが少なくなってきたなぁと思い、今回のコーヒー戦争本格化に向けて心配になり、筆を執った次第だ。
顧客の望むものと、自社の提供価値構造をもう一度見直し、原点回帰をして欲しいと一人のファンとして思う。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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