ロッテリアの絶品チーズバーガーを試してみた率直な感想を紹介する。食事としてよりも経験として得るものが多かったように思う。
昨年11月から関東の一部のロッテリアの店舗で限定販売されていた「絶品チーズバーガー」が今年1月から段階的に全国の店舗で発売されている。フランスで実績を積んだプロデューサーの発案したこだわいのチーズバーガーであり、限定販売期間中に人気を集めていたと聞いて関心を持っていた。関心を持ってから数週間試す機会がなかったが、ランチタイムにロッテリアの前を通りかかったので噂のチーズハンバーガーを試してみた。
ロッテリアに入るのは約10年ぶりである。まだ20代だった頃に新宿の店に入った時は、思ったよりも女性や学生が多かったように記憶している。ちなみに私は、ここ10年間ハンバーガーを食べるのはたいていマクドナルドである。アメリカに2年住んでいた時に時々バーガーキングを利用した程度である。最近値上げされたもののビックマックや新製品のメガマックを超えるコストパフォーマンスを実現することは難しいだろうと考えている。数年前に務めていた会社の上司が「マックのコーヒーはどうして、あんなにまずいのだろうか?」と言っていた。全く同感であったが、安いし、基本的にはアメリカの企業であるため仕方がないと考えていた。最近発売されたプレミアムローストコーヒーは驚きである。濃すぎると感じていたスターバックスのコーヒーよりも適度にうすく、タリーズのコーヒーの気品を、安くて上手いコーヒーから安いイメージが強調されているドトールの価格以下で実現している。これも巨大資本でなければ実現できない技であろう。
マクドナルドのハンバーガーにすっかり慣れている私にとって絶品チーズバーガーのセットは貧弱に思えた。見栄えの良い宣伝のポスターのサンプルとのギャップもあって、ハンバーガーの大きさはマクドナルドの100円のハンバーガーよりも小さいのでは?と思うほどだった。ビックマックが基準になっているのだが、絶品チーズバーガーを食べた感想は、肉にやや歯ごたえがあったこと、こだわりがあるのであろうチーズの香りがしたこと以外特筆することはない。
ネット検索でブログで紹介されている何人かの感想を読んでみた。見た目に対するネガティブな印象は皆一緒のようだ。味に関しては、上手いという人も確かにいるが、「絶品」と言うほどではないという人が多いようだ。
パティ(肉)、チーズ、バンズ(パン)を個別に味わったら、それなりの味わいがあったのかも知れないが、お昼の食事として何気なく普通に食べてみたところ、ハンバーガー、ポテト、アイスカフェラテのセットから得るものは特になかった。
一方で、絶品チーズバーガーを試してみた経験から学んだことには650円以上の価値があったように思う。
【続く】
絶品チーズバーガー
2008.05.09
2008.05.09