忖度が流行っているみたいなので、職場の雰囲気について考えてみます。就職や転職で新たな環境に進もうという時、そもそも自分に合うのか、職場の雰囲気を重視する人は多くいます。特に社会人経験のない学生はそれを重視する傾向が強いのですが、どうとらえるべきでしょう。
もちろんわずか1時間にも満たない面接でわかることは限られます。それでも質問や意見交換を通じて、職場の雰囲気は自らが感じ取る必要があります。「職場の雰囲気は良いですか?」と面接で質問する人がいますが、「悪いです」という応えがある訳がなく、また「ギスギスしてます」「ヌシやお局のような社員がいます」とも言ってくれないでしょう。
先に「生態系」という言葉を使いました。組織は生きています。生態系と同じく、生きている以上日々変わっていくのです。さすがに全く肌に合わない職場では無理かも知れませんが、そこまで絶望的に合わないと感じるものがなければ、あまり雰囲気にこだわっても何も生まれないのではないでしょうか。どうせ管理者が変われば職場の雰囲気は変わります。管理者だったり、自分自身が異動することもあります。
2年先3年先5年先がどうなるかは誰にもわかりません。今、フィーリングがバッチリ合う職場だとしても、永遠に絶対的にそのまま続くことはあり得ません。良くも悪くも変化する、それが職場の雰囲気という存在です。
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2015.07.17
2009.10.31
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。