2016.11.07
電力自由化開始から半年 「電力会社は自分で選ぶ」時代が到来 業界に与えるインパクトとは
株式会社 アイ・グリッド・ソリューションズ
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ
2016年4月1日に電力の自由化が開始されました。現在、経済産業省に登録している小売電気事業者は350社に上ります。1月~4月までの予約受付期間は、「値段」が主にうたわれてきましたが、電力自由化から半年以上が経った今、価格競争だけではなく「+α」の付加価値を提供する電力会社が増えています。
セインズベリー(Sainsbury)も電力自由化を成功させた企業の一つで、販売開始から2年で23万世帯以上への電力供給に成功しました。買い物ついでに申し込みができる便利さや、スーパーマーケットならではの食品や生活用品に関連するお得な特典もあり、消費者満足度は、大手電力会社をしのぐと言われています。
このように日本でもスーパーマーケットや百貨店など小売流通業界で電気やガス、水道を買うことが当たり前な時代がもうすぐ来ます。
スーパーで買う電気
今回紹介する電気ブランド「スマ電®」は、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ(以下、IGS)が手がける、スーパーマーケットを通した電気小売事業です。
一般社団法人スーパーマーケット協会が2016年9月に発表した調査によると、今年8月は約9億円の売り上げで、前年比100.7%、7月は約8億8千万円売上、103.7%(http://www.super.or.jp/wp-content/uploads/2016/09/tokei-20160921hpp.pdf)と地場SMの売り上げは横ばいが続くと言われており、地域の顧客を囲い込んで収益は一定数担保される一方、食品・日用品販売以外の収益“伸び白”が無いのが課題とされてきました。そこで、GMS、SMを含む商業施設などの電力消費に関するコンサルティングを行ってきた、IGSは2016年の4月以降スーパーマーケットを通して、一般家庭へ電気の供給を開始しました。
地場SMを中心に代理店となっていただき電気を販売してもらうことで、食品を売るだけでなく、①食品・日用品販売以外での収益減が生まれることと、②これまで大手GMSにしかできなかった顧客管理、ポイント制度等が可能になります。また「スマ電®」は、通常の電力供給サービスと違い、電気代だけでなく、ポイント獲得や会員割引、新商品のプレゼントなど、スーパーマーケット独自のサービスがプラスされることが特徴です。食品・日用品販売が中心であった地場SMが、より住民と密着した関係性を構築できることを目指しています。
以上のように、電力自由化という機会をキッカケに、地場SMの収益増と顧客管理改革という新しいビジネスの創出にIGSでは取り組んでいます。
今後は少ない電力で生活が可能になるよう、一般家庭への電力コンサルティングも随時開始したいと考えています。少ない電力で生活できる家庭が増えることにより、地域経済の活性だけではなく、地域の省エネ生活の推進にも取り組んでいきます。
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株式会社 アイ・グリッド・ソリューションズ
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは、電力エネルギー需要の最適化を推進している会社です。 今後、電力・ガス等のエネルギーもコモディティ化された「商品」になって行くとするならば、 この生産・調達から流通・消費までのトータルエネルギーマネジメントは、最終需要者の需要動向視点が重要となり、 サプライチェーン・マネジメント(SCM)ではなく、デマンドチェーン・マネジメント(DCM)であるべきでしょう。 (株)アイ・グリッド・ソリューションズは、この未来の姿を見据えて、エネルギーのデマンドチェーン・マネジメント(eDCM)を提唱し、 「川上から川下へ」ではなく、「川下から川上へ」向かってのエネルギー需要の連鎖に注目し、その最適化の実現を事業戦略の 基幹におくべきと考えています。かつて小売流通界においては、革新的な先人たちがデマンドサイドのマネジメントに向かって スタートし今日の姿があるように、我々もエネルギー分野における理想に向けスタートしています。