2016.09.06
プロが教える!明日からウサギと暮らすため講座 「ウサギってニンジン食べるんでしょ?」「うちの子食べないよ」「え?」
武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師
ウサギと暮らすことがはじめての「ボク」が、ウサギのプロであるウサギカフェ店長「武田さん」に、ウサギについて教わってゆきます。この記事を読めば、「ウサギってよくわからない…」から、「ウサギのことならわたしに聞いて!」となることを保証します。今日はちょっとしたショックを受けてしまうかも、しれません。ご注意ください。
■ウサギはかなりの粗食だから、ウンチを食べる!?
なにかを考えるときは、歴史を見ることが大事。ウサギも、野生のころを考えることも大事なのよ。
ウサギが野生では、草・木の葉・樹皮・種子・根を食べていることはさっきも伝えたけれど、これだけの粗食から栄養を取るのは、十分ではないということで、彼らは2種類のウンチをするようになった。ひとつは、荒い繊維のウンチ。もうひとつは、細かい繊維と栄養が入った食べるウンチ。この食べるウンチのことを「盲腸便」といって、食べないと逆に病気になっちゃう。
■粗食で生きられるように進化したから
世界が寝静まった時間、夜中から朝方に草・木の葉・樹皮・種子・根を食べる。だから、ペットのウサギも、1日の中でこの時間にいちばんよく食べる。粗食で体をつくるように進化したウサギは、カロリーが高いものが大好き。さすがにお肉は食べないけれど、甘いものや炭水化物は大好き。飛びついてやってくる。ただし、粗食を消化する高性能な消化器をもつウサギには、かなり負担になるし太る。
人間とは体つくりが違うということを理解して、心を鬼にして、粗食に努めるのが、長生きのコツよ。ウサギの病気のだいたいの部分は、食事で予防できるからね。
■ある日、あるウサギカフェでの続きの話
武田さん 「でも、たまには、おやつとしてフルーツや野菜をあげるのはいいわよ。仲良くなれるから」
ボク 「ニンジンでもいいですか?」
武田さん 「もちろん(笑) フルーツや野菜に慣れておくと、病気になったときに薬をあげやすいから、その意味でもいいわね」
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プロが教える!明日からウサギと暮らすため講座
武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師
ペットホスピスをつくるために地方移住予定/うさぎと暮らすペットヘルパー/認定動物看護師。老齢動物介護/グリーフケア/ペットマッサージ