高齢期の孤独について考える。
今後を考えると、次世代が「孤独を楽しむ力」を身に付けることが重要だ。肉体的衰えは支え助けてもらえるとしても、孤独という精神的な部分くらいは自分で何とかしないと、さらに次の世代に申し訳ないことになってしまう。高齢期の孤独を具体的に想像し、このままでは孤独を楽しめないと気付かせ、孤独を楽しむ力や方法を検討するような教育プログラムがあってもよい。会社に所属し、それなりの仕事があり、家事や子育てにも便利なサービスが沢山あり、社会システムも整備されてきた結果、次世代は今の高齢者の現役時代に比べて依存度が格段に高いようにも思える。次世代がこのまま年をとると、高齢期の孤独は耐えがたいものになるかもしれない。
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高齢社会
2015.10.05
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NPO法人・老いの工学研究所 理事長
高齢期の心身の健康や幸福感に関する研究者。暮らす環境や生活スタイルに焦点を当て、単なる体の健康だけでなく、暮らし全体、人生全体という広い視野から、ポジティブになれるたくさんのエビデンスとともに、高齢者にエールを送る講演を行っています。