1958年(昭和33年)2月24日、現代日本のヒーロー像の先駆けとなった「月光仮面」の放送がスタートしました。
今日、2月24日は「月光仮面登場の日」です。
1958年(昭和33年)のこの日、ラジオ東京(現在のTBS)で、テレビ映画第1号として「月光仮面」の放送がはじまりました。当初3か月は10分番組でしたが、子どもたちの絶大な人気を得て、平均視聴率40%を記録し、その後30分番組に拡大されました。Wikipediaによれば、『時代劇と探偵活劇の要素を組み合わせた作風は、その後のヒーロー番組に多大な影響を与えている』そうです。
さすがに、古すぎて月光仮面自体をよく知らないので調べてみました。
『白いターバンと覆面の上に黒いサングラスと白マフラー、白の全身タイツに黒いベルトを着け、裏地に色のついた白マントをまとい、手袋とブーツを着けている。正体ともども、衣装をまとった扮装者なのか、超常現象をともなった変身者なのかも謎である。能力的にも生身の人間なのか超人なのか微妙なところがある。』(Wikipedia月光仮面より)
ながらく「着替える」コスチューム・ヒーローだと思っていたのですが、どうもそうでもなさそうです。
よく言われるように、日本のヒーローの多くは、宇宙人や異次元人や改造人間など設定は違えど、体組成から人間と異なる変身ヒーローが主流です。アメリカン・コミック的な、身元を隠すためにコスチュームを身に付けるヒーローとはあきらかに異質なのです。「生身の人間なのか超人なのか微妙」な月光仮面は確かに、日本のヒーローのさきがけのようです。月光仮面をまねて、風呂敷をマントにして高いところから飛び降りてけがをする子どもが続出したという、都市伝説のような話も残っていますので、多くの人の心に根強いヒーロー像を植え付けたことは間違いないでしょう。
変身ヒーローの代表格である仮面ライダーをはじめとして、現代も特撮ヒーローものはとぎれることなく放送が続いています。ウルトラマンシリーズの再放送なども、地方局やCSでよく見かけます。ときどき、ひねりをきかせた設定になって、純粋な「正義」ではないヒーローも存在しますが、基本的には「勧善懲悪」の世界観になっているのが、ヒーローものの醍醐味です。いつの時代でも、「悪人によって危機に陥った人々の前に颯爽と現れる正義の味方」は求められるスターなのでしょう。
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