ルーティンワークにいそしむリーダーやマネージャーは多い。そして、不思議なことにそのルーティンワークによって新しい結果を得ようとするリーダーやマネージャーも多い。なぜなのだろうか。
前年対比1%増であっても、20%増であっても、これまでにない成果を出そうとするなら、前期と同じことをやっていては出るはずもない。
やった仕事しか成果はないことぐらい誰でも知っている。
前と同じ仕事をすることは、もはやルーティンワーク以外のなにものでもないのだが、実際には、多くの人が同じ仕事をして、より大きな結果を得ようとしている。
新しい目標や戦略、プロジェクトなどは、現在行っている仕事以外に行わなければならないため、新たなスキルや知識も必要だし、勇気ある行動も必要だろう。
そうなれば、当然時間のやりくりをしなければならない。現在の仕事に対するスキルアップやプロセスの改善も必要となる。図らずも、このスキルアップやプロセス改善の仕事も、新たな仕事であるので、その時間を生み出すことができない。
こうして、堂々巡りのあと、何も改善されず、新しいことも行われず、いつものルーティンワークに戻ってしまう。
このサイクルを繰り返してしまうために、新たな戦略やプロジェクトはいつまでたっても実行されないことになる。
しかし、「動的均衡」という言葉があるように、組織も動くから維持ができる。何も変わらなければ、維持することすら難しく、結果が良い方向に変わるはずもない。
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