まるで伝統行事のような響きですが、正月行事本来の意味、いわれを知ることで福を招いてもらおうという目的で食品会社が制定した記念日です。
今日、12月29日は「福の日」です。
まるで伝統行事のような響きですが、株式会社紀文食品が制定したお正月準備のための記念日です。正月行事本来の意味、いわれを知ることで福を招いてもらうのが目的だそうです。日付は、もちろん、お正月前の12月、2(ふ)、9(く)の語呂合わせです。この日に買い物や大掃除をして正月に備えようと提案しています。なるほど紀文のHPでは、「 お正月のいわれ 」をたくさん紹介しています。
お正月の準備のほとんどは、高い山から降りてくる「年神様」をお迎えするためのものです。
「煤払い(すすはらい)」をして家をきれいにして、「しめ飾り」で聖域としての結界を作ります。もともとは、家中にしめ縄を張り巡らせていたものが簡素化されてしめ飾りとなっているのです。そして、年神様に見つけてもらう目印として「門松」を立て、依代(よりしろ)=居場所として「鏡餅」を飾ります。それから年神様へのお供えとしての「おせち料理」や神様と一緒に食べるための「祝箸(いわいばし)」を用意します。神様を家にお迎えするのは、とても大変です。
年神様をお迎えする伝統行事とは関係なく、江戸の町民の間で広まった風習が「年越しそば」です。
大みそかにそばを食べるのは、なんとなく、細く長いそばのように長寿を願ってのことと思っていませんか。もともとは、金細工職人が仕事場に飛び散った金粉を、そば粉を練っただんごで集めたことから「そばは金を集める」という縁起のよいものとして食べられていたそうです。要するに江戸時代の「金運アップ」の縁起かつぎというわけです。
12月29日、そろそろ年越し・お正月準備も佳境に入ります。なんとなく続けていた習慣でも、それぞれの本来のいわれを知ると、なかなか味わい深いものがありますね。
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