文字・活字が人類の歴史を作ってきました。これからも、さまざまな形で受け継がれていくことでしょう。
今日、10月27日は「文字・活字文化の日」です。
2005年(平成17年)に、議員立法により「文字・活字文化振興法」が成立,公布・施行され、10月27日が「文字・活字文化の日」と制定されました。この法律は「我が国における文字・活字文化の振興に関する施策の総合的な推進を図り,知的で心豊かな国民生活及び活力ある社会の実現に寄与することを目的としています。」( 文科省HP )
ながらく「出版不況」と言われていて、新刊書店の減少や紙の書籍の売り上げ減少ばかりが喧伝されていますが、実際には、電子書籍やネットの直販などで、書籍全体の売り上げは横ばいであるという統計もあるようです。(アマゾンが販売数を公開しないなどの事情もあり販売実数が捉えにくいため諸説あります)
LINEやFacebook、TwitterなどSNSの普及にともない、かつては音声電話によって行われていたコミュニケーションの多くが「文字」に変わってもいます。従来型の出版や流通の形態にこだわらなければ、文字・活字文化は決して衰退しているわけではないと思いませんか。
神田神保町では、10月23日(金)~11月1日(日)「神田古本まつり」が開催されています。靖国通り沿いに古本のワゴンがずらっと並び、愛書家の方々が大勢集う東京名物です。初日に行ってみましたが、なかなかディープな世界で、素人が手出しをするのはむずかしそうですが、ちょっと足を踏み入れてみたくもなる不思議な世界です。
今でも157軒(神田古書店連盟加盟店)もの古書店が店を構える神田神保町界隈。古本まつりの会場で交わされるお客さんと店の方のマニアックな会話、お店の方同士の親密なやりとりを聞いていると、「本が好き」という熱い思いがこの町をずっと支えてきたことが伝わってきます。
独特の匂いでくしゃみがでそうな古書店には古書店の、新刊本には新刊本の、電子書籍には電子書籍の楽しみ方が、それぞれあります。文字・活字が人類の文明や英知を発展させてきたことも、文化を豊かにしてきたことも歴史的な事実です。これからも、さまざまな形で受け継がれていくことでしょう。
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