アクションラーニングソリューションズ代表の齋藤です。 今回から3回に渡って『間違いだらけの組織マネジメント』として、斉藤式チームビルディング手法が生まれた背景、事例の分析から浮き彫りになった組織で起きている課題の構造とチームビルディングの重要性についてお伝えします。
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◆あらゆる組織、あらゆるチームの根幹にあるチーム力を阻害している要因とは
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多くの組織やチームが閉塞感に悩み高い成果を生み出せずにいます。一人ひとりは優秀であるにも関わらず、チームになった途端に力が発揮されない。能力だけではなくモチベーションは低下し、関係性も希薄になっていく。
チームリーダーやプロジェクトリーダーは躍起になってメンバーに働きかけるが、思うような変化は見られない。チーム力の片鱗も見られない。
今回はチーム創り(チームビルディング)を進める上での課題「なぜ、チームは本来のチーム力と望む成果を生み出さないのか」と本当の原因について深堀していきます。
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▼ 体制も変えた、手法も変えた、方針も変えた、しかし状況は変わらないというジレンマ▼
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私達は「目標が達成できない」「トラブルが多発する」「納期に間に合わない」と言った課題に直面すると、まず何に取り組むでしょうか。
一般的なセオリーとしては、やり方(手順、仕組み、体制、方法論、制度など)を見直し、変えることで、この局面を乗り切ろうとするのではないでしょうか。当然のことです。
しかし、それらの導入の結果や効果は期待通りでしょうか。また、用いた方法や手法が同じであるにも関わらず、全く効果が上がらないチーム、何らかの成果を得られるチーム、と様々ではないでしょうか。なぜ、このようなになるのでしょうか。
昨今、特徴的な傾向があります。それは、やり方を変えても目的通りの成果が得られにくくなっているという事実です。
つまり、これまで通りのやり方だけを変えても期待通りの成果は得られない。そして成果を得るためには「やり方以外の何か」を変える必要があるということです。
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▼ チームが成果を出すための要素▼
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これまでお話してきたチームが成果を創り出すための考え方を下記に示しています。
チーム成果 = やり方(方法論、手法、制度など) × ?(チーム特有の要素)
このように「チーム特有の要素」がチーム成果を生み出す為に重要であることに気づきます。
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2009.02.10
2015.01.26
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。