地方の広告業界の迷走と堕落の真相!!!

2015.08.11

営業・マーケティング

地方の広告業界の迷走と堕落の真相!!!

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

福岡市は、今後20年に渡り人口が増え続ける唯一の都市だと言われている。戦略特区にもなった。そんな地方都市の雄である福岡の広告業界が迷走している。福岡でこれだから、きっと全国的な由々しき現象であるはずである。メディアにリアリティがあふれ過ぎている現在、地方の広告人は、何を想うべきかなのか?

ワタシがこの業界に足を踏み入れた1980年代後半は、マス4媒体の広告費シェアは、80%を超えていた。それが今や40%台である。広告は文化である。広告は煽動である。広告にそんなファンタジーを描いてきたロートルの出る幕は、もうない。決裁はしてもいいが、その広告の良し悪しを判断し選択する側にまわるべきではない。往生際が悪いのである。

九州や福岡のヒットを支えるのは、九州の、福岡の広告業界である。何をやったら成果があるのか?その答えがないから、極論に走る。それは、潔いことである。清々しいほどの選択である。しかし、広告業界の中に、極論に走らない叡智が育たなくては、どんどんダサくなるだけである。広告業界の中に、メディアの中のリアリティに正面から向かう若い奴が出てこなくては、ジリ貧になるだけである。

コンテンツマーケティングの時代と言われている。広告業界の古いオッサン達は、コンテンツをクリエイティブと捉えがちである。致命的である。「メディア接触時間の断片化」という消費者側の変化に適応した技術こそ、コンテンツマーケティングである。購買行動を起こさせるための〝関係づくり“をマジメに考える優秀な若い人材にとって、この福岡の広告業界の状況は、いたたまれないのだろうとお察し申し上げる。

地域の広告賞とか、いまや果たして必要なのか?

その広告賞の審査員が、ファンタジーな方々ばかりでいいのか?

お世話になったからこそ、心を鬼にして言わせてもらう。

もう!そういう時代ではない!



続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

フォロー フォローして中村 修治の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。