第1回 では ERPのクラウド化を語るうえで、SAP S/4 HANA を例に、この製品が持つ特徴とその意味について簡単に触れてみましたが、2回目以降はユーザーや導入ベンダーの立場において、どのようなインパクトがあるのかをより掘り下げて考察してみたいと思います。 今回は「既にSAP ERPを導入しているユーザー企業さんはどのようなOptionが考えられるか?」という観点で書いてみたいと思います。
繰り返しになりますが、新しいコンセプトに直ぐに飛びつく必要はありません。むしろそうした新しいコンセプトや製品を既存(ないしは導入中)のシステムを再評価するきっかけに、まずはすべきと考えます。
確かにビックデータの高速処理やモバイル端末からのリアルタイムでの情報取得等のニーズは確かに高まっていますが、自社の競争優位要因には何か? 最新のテクノロジーがそうした要因にどのように寄与するかを
見極め、適切なシステム・エンハンスメントのロードマップを描くことが重要です。
次回は導入をサポートするベンダー側の視点での考察をしてみたいと思います。
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クラウドERPは何をもたらすのか
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