SaaSやクラウドという言葉を頻繁に見かけるようになって久しいですが、その進化は大企業の基幹システムの在り方まで変えようとしています。 ERPのクラウド化はその導入企業や導入ベンダー、コンサルタントにどのようなインパクトを与えるのかを考察します。
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以上、S/4 HANA の特徴をざっと書いてきましたが、大事なのは、こうした進化したインフラをどのように使えば自社にとって最適なシステムが出来上がるかということです。
例えば、リアルタイム性が格段にあがったとしても、「すべての情報をリアルタイムで提供」というのは逆に言えば情報過多に陥り、かえって分析に支障をきたす可能性もあります。
真にリアルタイムで必要なデータと、ある一定の期間でサマリして初めて見えてくるデータがあるはずです。
「制約のあるシステムで業務要件をどう実現するか」から 「多様な可能性を持ったシステムで本当に実現すべきものは何か」へ、システム導入に対する考え方そのもののパラダイム変換が今まさに求められていると思います。次回以降、そうしたパラダイム変換に対する具体的な考察をしてみたいと思います。
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クラウドERPは何をもたらすのか
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