多機能な人間型のロボットや不気味なアンドロイドより、シンプルでかわいい家電ロボットの方が生活に取り入れやすい
あるいは、このテレノイド。
<テレノイド@日本科学未来館>
一見しただけだとその不気味さにのけぞるフォルムだが、実験では意外と評判がよいそうだ。余計なものをそぎ落としてあるから、自分の思う相手のイメージを投影できる、ということらしい。個人的には、テレノイドは抱きしめるという行為と、人間の声で会話するというその2点が重要な気がする。ぬいぐるみの頭にスマホを埋め込み、抱きしめながら電話するようなものだろう。パロという真っ白いアザラシ型セラピーロボットが商品化されているが、それと似たような安心効果かもしれない。
要するに、ロボットが人間型である必然性は薄い。人間は感情移入が得意なため、形態は意外と「なんでもいい」。ある程度の会話はしてほしい。家電ロボットの要件は実はシンプルである。人間型でないロボットは、これから生活にどんどん入り込んでいくことだろう。
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