ヒューマノイドは必要か?

画像: daryl_mitchell

2015.04.14

ライフ・ソーシャル

ヒューマノイドは必要か?

日野 照子
フリーランス ライター

多機能な人間型のロボットや不気味なアンドロイドより、シンプルでかわいい家電ロボットの方が生活に取り入れやすい

 あるいは、このテレノイド。

<テレノイド@日本科学未来館>

 一見しただけだとその不気味さにのけぞるフォルムだが、実験では意外と評判がよいそうだ。余計なものをそぎ落としてあるから、自分の思う相手のイメージを投影できる、ということらしい。個人的には、テレノイドは抱きしめるという行為と、人間の声で会話するというその2点が重要な気がする。ぬいぐるみの頭にスマホを埋め込み、抱きしめながら電話するようなものだろう。パロという真っ白いアザラシ型セラピーロボットが商品化されているが、それと似たような安心効果かもしれない。

 要するに、ロボットが人間型である必然性は薄い。人間は感情移入が得意なため、形態は意外と「なんでもいい」。ある程度の会話はしてほしい。家電ロボットの要件は実はシンプルである。人間型でないロボットは、これから生活にどんどん入り込んでいくことだろう。


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いつか時代は変わる。言葉は世界を変え、思いは伝播していく。誰かが誰かを抑圧し、搾取する社会を変えたい。

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