意見を言うのは大事です。 私欲もあるのは、人間の性です。 しかし、だからといって、組織の機能を考えないレベルまで主張するのはどうかと思います。 そんな「なんちゃって民主主義者」の特徴とは。
「なんちゃって民主主義者」の多用する言葉は
「みんなそう言ってるよ!」
みんなって、どのみんな(苦笑)?
・反論するときは「少数意見を無碍にするな!」
多数派の専横も困り者です。
しかし、判断や決定が下った後に、「少数意見を無碍にするな!」と言い続け、実行を妨げる「なんちゃって民主主義者」は、ある意味もっと困ります。
自分が「多数派」であれば、「少数派も大事にしないと」と思う、
自分が「少数派」であれば、「多数の人がそういっているんだからね、仕方ないよ」と思う、
その「心がけ」が一番大切ですよね。
・代替案があることは稀。
「なんちゃって民主主義者」の意見が、仮に通った場合、生まれる「デメリット」を解消する手法を「なんちゃって民主主義者」が考えていることは稀です。
基本、私欲の塊ですからね。
どうしても意見を通したいのであれば、代替案をもって臨むべきでしょう。
やれ反対、ばかり唱えるのではなく。
余談ですが、「代替案がない」人が社会全体に増えてきたような気がしているのは、僕だけでしょうか。
そんな社会は、体力・生命力を落とすので、少なくとも自分は、そして皆さんは、常に「代替案」を考える姿勢を忘れないでいたいものですね。
・「教えてもらえる」と思っている。「わからないのは自分の勉強不足」とは思わない。
「消費税の増税」を例にたとえると、「なんちゃって民主主義者」は「なんで増税か説明しろ!」のオンパレード。
もちろん、負荷を強いる立場の人間は「説明責任」がありますが、「なんちゃって民主義者」が使う「民主主義」という言葉と同様、「説明責任」を隠れ蓑にして、「自分が理解していないこと」を正当化します。
「説明責任」を言葉にする人の中には、「理解するための土壌」を自ら整えようとしない人も多いですよね。
・そもそもが勉強不足。なのに「信頼して預ける」ことができない。
これは社内の例の方がわかりやすいので、社内の人事制度改革を話すならば…
今回の人事制度改革の一連の流れの中で、
・改革プロジェクトリーダーの情報開示は大変適切だった(隠さず議事録などをどんどん公開した)。
・意見を求める機会も割と頻繁にあった。
・社内掲示板などへ意見が寄せられた場合には真摯に答えていた。
そんな姿勢だけで「自分が理解についていけないこともあるけど、このリーダーだったら(改革を)預けて信頼してもいいな」と強く感じたんです。
「なんちゃって民主主義者」は、そもそもが勉強不足であることが多いにも関わらず、(自分の勉強不足の点を)信頼して任せることができません。
不満な点にはすべて首を突っ込む、そして処理できず他の「なすべき行為」をスポイルする…
もっとも、抱えている義務(業務)が少ないから、不満を言い続ける暇があるとも言えるのですが(苦笑)
不満な点が多少あっても、どこかで「信頼して任せる」ことをしなければ、組織も社会も、まわりませんよね。
(僕自身は、強烈な不満があれば、まずそのことを勉強し、反証材料を整え、代替案を用意して臨みますね~)
僕もたまに「なんちゃって民主主義者」の悪いところが出る場面もありますので、自戒も込めて。
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