/過去が理由なら、それはリアクション。永遠に過去から逃れられず、仕方ない一生から脱しえない。だが、きみは未来を理由にすることもできる。自分の未来を取り戻したければ、きみはけっして過去を理由にしてはならない。/
過去といまを理由で繫ぐのではなく、いまと未来を理由で繫ごう。過去に生きるのではなく、未来に生きよう。他人の昨日を断ち切り、自分の未来を取り戻そう。風邪気味だから、寝不足だから、まだ寒いから、もうすこし寝ている、そして寝坊したから、ドタバタとあわてて出て行く、というのではなく、風邪を早く治すようにうがいをし、明日のために夜は早く寝て、寒くないようにガウンでもなんでもはおれば、きみはもっと余裕をもって起きられる。あわてて出て行くこともない。状況そのものが、きみのものになる。
すべてはきみの決断だ。決断とは、過去の理由を切り捨て、未来の理由を切り拓くこと。状況にきみがつつき回されるリアクションから、きみが状況の方を駆り立てるアクションへ。後向きから前向きへ、守勢から攻勢へ、180度の転換。そして、未来の理由に向けて、きみは橋をかける。その橋を渡っていけば、きみは、きみの未来へ近づく。
by Univ.-Prof.Dr. Teruaki Georges Sumioka 純丘曜彰教授博士
(大阪芸術大学芸術学部哲学教授、東京大学卒、文学修士(東京大学)、美術博士(東京藝術大学)、元テレビ朝日報道局『朝まで生テレビ!』ブレイン。専門は哲学、メディア文化論。
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2015.07.17
2009.10.31
大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。