ホテルの誤(偽装?)表示、みのもんた氏の謝罪?居直り?会見等、不祥事について釈明する機会が今百歩生かせていない事象をどう見るべきでしょう。 コミュニケーションの基本構造から検証しましょう。
事態を鎮静化させるという目的にもかかわらず、テレビスターやビジネスエリートという人たちは、自らをわずかでも貶めることが苦手です。なぜなら論理思考でコミュニケーションを表層的にとらえることが多いため、コミュニケーションの情緒的側面をともすれば無視するかあるいは気付かないからです。
社長など、会社の管理者といったビジネスエリートは基本的に論理的に物事をとらえ、ロジカルに意思決定をし、事業推進します。ビジネスではそれは絶対的に欠かせない重要な思考だからです。ロジカルコミュニケーションが必要な理由もこれです。
しかし組織や、視聴者といった多数の人間、群衆は決して論理では動きません。非論理的な群集心理、人間の汚い心、妬みといったダークサイドは人間が人間である以上必ずあります。論理的な説明はここに対し何も訴えることがないのです。
通常の業務はこうしたロジカルな意思決定とコミュニケーションで進められるでしょう。
謝罪会見を行わなければならないような時は「通常」ではありません。非常事態です。戦時と平時の違い、理論と実践の違い、エリート政治家養成学校出身者とドロ臭い秘書あがり政治家の地力の違いといえるのではないでしょうか。
話下手だ、という皆さん、全然心配いりません。コミュニケーションの戦略性さえあれば、しっかり目標達成は可能です。
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株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。