月々日々、忙しく動き回っているが(=アクティブ)、その実、大した価値あるものを残していない(=ノンアクション)状態をいう
自分が描いた目的のもとに忙しいのか、
(目的=達成すべき目標+自分が見出している意義・意味)
それとも、
ただ他者に使われるままに忙しいのかでは、
本当に1日、1ヶ月、1年、3年で自分の中に残るものが違うなぁ
と、痛切に感じる昨今です。
金井教授は、冒頭の本の中で、さらに
「忙しいから絵が描けないのではなく、描けないから忙しいだけだ」
とのフレーズを紹介しています。
また、関連するコンセプトとして、
ノーベル経済学者ハーバード・A・サイモンの
『計画のグレシャムの法則』もあげられます。
これはご存知「悪貨は良貨を駆逐する」という
有名なグレシャムの法則をサイモンが応用したもので、
「ルーチンな仕事はノン・ルーチン(創造的)な仕事を駆逐する」
というものです。
“忙しさ”―――-これは、けっこうな問題です。
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2007.04.23
2007.06.19
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。