こつこつと、積み重ねる。

2013.05.30

仕事術

こつこつと、積み重ねる。

喜田 真弓

業務に著しく貢献したとして各部門から選出された社員に送られるアシストの「チャンピオンクラブ」。入社4年目の染谷が選ばれたのは、厳しい状況にあったある案件において、連日夜中まで技術対応や事前準備を行い、無事にスケジュール通りに納めたこと、さらにそれと平行して新製品の検証作業を行うなど、多忙な状況でも任された仕事を断らず高い責任意識をもって業務にあたったことが評価されたためであった。

ソフトウェアの販売を生業としている者として、お客様から相談を持ちかけられることほどありがたいことはない。数あるベンダーの中でお客様からお声がけいただけることは、現場レベルにおいて人対人の信頼関係が築かれた証でもあるからだ。製品を販売することそのものよりも、お客様との間に信頼を築くこと、そのために技術者としてすべきことは何かを、先輩社員は言葉ではなく背中をみせてその方法を教えた。染谷の意識と仕事ぶりが変わったのはそれを素直に受け止めたからだろう。

新しいことにチャレンジするのが好きだという染谷はまた、「こつこつ」と努力する人間でもある。
「座右の銘は“努力”です。学生時代はアイスホッケー部で4年間部活漬けでした。ずぶの素人でしたが、先輩たちの上手い口車に乗せられてうっかり入部してしまいました。練習はハードだし部費は高く、ほんとに大変な部活でしたが、それでも地道に練習を続けるうちにアイスホッケーそのものに魅了されていきました。今では4年間アイスホッケーをやり遂げたことを誇りに思っています」

その4年間は染谷にとって社会人としてスタートを切るための力強い土台を作った。そして4年間アイスホッケーをとことんやり続けたことで、自分ができることを全力でやれば、そこに道ができるということを染谷は体得した。一生懸命やればいつか形になる。日々こつこつと積み重ねてきた努力こそが、「チャンピオンクラブ」の表彰につながったのだろう。

染谷に引っ張ってもらった、という同期の社員もいる。
「担当したのが新しい製品だったこともあって新人でも多くの仕事を任され、その仕事量の多さについていけなくなりそうになった時が何度もありました。そんな時、染谷さんは製品についての情報を共有してくれたり、私の分の仕事を手伝ってくれたりしました。また夜遅くまでがんばった日は飲みにいってたわいもない話をうんうんと聞いてくれ、仕事のことでアドバイスもくれたり。本当に感謝しています」。たとえ自分のことで精一杯でも困っている仲間にヘルプの手を差し伸べるということも、チームプレーであるアイスホッケーを通して自然と身についたことかもしれない。

アシストはソフトウェアの商社として様々な製品を取り扱っている。いわば、パッケージソフトのインテグレーターであり、1つの製品ではできないことも複数組み合わせればできることの幅が広がっていく。プリセールスとなった染谷は、その強みを生かして今後はさらにお客様の課題解決を提供できるような提案をしていきたいという。

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