学生時代にアルバイトをする目的は、お金を稼ぐということ以上に『仕事を通して人と関わる』という、多くの人が残りの人生を費やすであろう時間の予行練習でもある。
「それと彼の人柄ですね。人当たりの良さは大きな武器になっていると思います。社内はもちろん、お客様ともすぐに打ち解け、案件で問題が発生してもお客様と良好な関係を保ちつつ解決策を模索することができているのは、その素直な人柄によるところが大きいと思います」と竹本は言う。
最近では他社から運用管理ソフトを導入したがうまく構築が進んでいないという案件を吉田が担当し、停滞していた構築プロセスだけでなく現場の雰囲気をも一変させ、無事にカットオーバーさせたこともあった。この結果お客様から高い評価をいただき、その運用管理ソフトウェアの保守をアシストに切り替えていただくことができたという。
OJTを担当した先輩社員は、吉田の日報の誤字脱字や英単語のスペルミス、敬語の誤りを教えることから始まり、新人時代から今日に至るまで厳しくそして温かく吉田を見守ってきた。
「好奇心旺盛な吉田さんは何事にも積極的に取り組んでくれて、これまで彼に何かを依頼して断られたことは一度もないですね。特に「新製品」、「新オプション」などは率先して検証を担当してくれますし、宴会の幹事をお願いするとすでに予約した状態で3軒くらいの候補をもってきてくれる。プライベートでは『楽しそうなこと』に興味を持ち、最近はBBQに凝っていてついにダッチオーブンまで購入したらしいです」、とはある先輩社員の弁。
入社当時に吉田ができなかったことは適切な指導で正すことができた。人が成長するために必要なのは知識だけではない。好奇心や前向きな気持ち、そして熱心さがあれば、伸びるのは時間の問題なのだ。
吉田が自分自身を振り返って1つの壁を越えたと感じたのは、2年目の終わり頃に担当したある案件だったという。
「やっと製品に慣れてきたぐらいの段階で、先輩社員と2人で全国的にもあまり前例の無い案件を担当しました。環境構築時に数々のトラブルが発生したのですが、前例がなく、何が原因でどうすれば解消されるのか調査に追われる日々でした。作業スケジュールも非常にシビアに設定されており、少しでも遅延が発生すればお客様にご迷惑がかかります。そのような状態では『知らないから』という言い訳は通用しません。この仕事で、事前に準備をすることの大切さ、現場での迅速な対応、お客様への報告/連絡の徹底などを学びました」
先輩からの指導、そして自身の体験と自覚をもって、製品技術を学び仕事の流れを把握し、今では提案、見積もり作成からシステムの環境構築まで、担当するソフトウェアをお客様にご利用いただく上で必要なすべての業務を担当している。さらに最近は担当製品を拡販するための販促活動も実施するようになった。
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