今後、多くのニッポンの営業組織は若者の募集に苦労するだろう。その最大要因は、企業自身が“人材使い捨て”体質化したことにある。
一旦「ブラック企業的」だという評価が定着すれば、若者の応募は極端に減る。本当のブラック企業だと社名を変えてしまうので痛くも痒くもないが、少々「ブラック企業」化した程度の普通の企業はこのトレンドの痛手を被る。
働き盛りのオジさん達を追い出した大企業もまた例外ではない。口コミで実態が伝えられ、それを読んだ人たちが噂を増幅する。怖い時代になったと覚悟すべきである。
もし自らの組織が“人材使い捨て”体質であると多少でも自覚するようなら、経営者および営業幹部はその体質を変えることを急がねばならない。
上に述べたトレンドは未来の話ではなく今日の話である。そして一旦「ブラック企業的」だとみなされれば、(昔の「人の噂も七十五日」と違い、今はネット上に残るため)その評判を塗り替えるには最低数年間の並大抵でない努力が必要になるのだから。
(本稿は2013年5月のコラム記事に加筆修正したものです。当時は予言じみていましたが、今や現実化したため、所々の表現を現在進行形に変えています)
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パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
「世界的戦略ファームのノウハウ」×「事業会社での事業開発実務」×「身銭での投資・起業経験」。 足掛け38年にわたりプライム上場企業を中心に300近いプロジェクトを主導。 ✅パスファインダーズ社は大企業・中堅企業向けの事業開発・事業戦略策定にフォーカスした戦略コンサルティング会社。AIとデータサイエンス技術によるDX化を支援する「ADXサービス」を展開中。https://www.pathfinders.co.jp/ ✅中小企業向けの経営戦略研究会『羅針盤倶楽部』の運営事務局も務めています。https://www.facebook.com/rashimbanclub/
