何故私は購買コンサルンタントになったのか?

2007.11.27

経営・マネジメント

何故私は購買コンサルンタントになったのか?

野町 直弘
調達購買コンサルタント

何故私は購買コンサルンタントになったのか?

私がアジルを設立したのが2002年3月なので、設立後5年半が経過しました。
前職での購買コンサルタントの経験もあわせますと通算で7年程度、
この仕事に従事していることになります。

一方、その数年前に戦略コンサルや外資系のコンサルをやっていた当時は
購買領域のコンサルテーマは殆どなかったと記憶しております。
何故なら殆どニーズがなかった
(予算がつかなかったという表現の方が正しいかもしれません)からです。

そもそも何故私が購買コンサルタントになったのか?

今回はその話をしたいと思います。

私は日本企業のバイヤーとしての現場経験も持っていましたが、
その後(7-8年前のことでしたが)ある外資系企業の購買部門の立上げを経験しました。
世界的にも有名な企業でしたが、その企業に入って驚くことが多くありました。

それは、
 1.その会社は金融業だったのにも関わらず購買部を立ち上げつつあった
 2.購買部立上げのための方法論が整っていて、(英語でしたが)
 立上げのためにはこうしたらいいよ、という内容が整備されていた
 3.世界中の購買部に私同様、自動車会社のバイヤー&コンサルタント経験者の
 中途採用者が多く存在していた
 4.コスト削減目標は非常に高かったが、達成すると成果も大きかった
 5.購買業務にインターネット技術、ITを活用することが当たり前だった
 6.接待や贈答品禁止を会社のルールとして定め、個人もサインさせられた
等々。。

今まで私の知っていた日本企業の購買部のイメージとは正反対でした。

そこで米国の購買の状況を調べてみると、
 1.ISMという4万人を超えるプロフェッショナルバイヤーの組織が存在する
 2.CPMというプロバイヤーの資格制度がある。
 (その当時はまだ日本での資格取得者は3人だけ)
 3.CPO(最高調達責任者)という役職があり、4000万円近い平均年収である
 4.CAPSという購買関連に特化した調査・研究機関がある
等々。。

私が購買コンサルタントで生計を立て始めた約7年前のころの日本の状況は、
今とは相当異なっており、提案に行っても鼻であしらわれるような状況が相次ぎ、
「で、野町さんを使ったら、いくら下がるんや?」
というのが極めて標準的な対応でした。

ただ、一方で「購買はこのままではいけない」と思われている意識の高い
マネジャー層の方々が存在していることも知りました。
また、先に述べた外資系企業でのバイヤー経験から、
「購買の世界は今後ドラスチックに変わっていく」
ということを認識したのも、その頃でした。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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