学生の就職活動が本格化している。リクルートキャリアはビッグデータを活用したことで、これまで分からなかった就活生の動きが見えてきたという。中でも女子学生の行動パターンにはある特徴があった。それは……。[土肥義則,Business Media 誠]
土肥:し、知りません(汗)。
フリーワード検索の結果も興味深い
リク:私も男性なので全く知らなかったのですが、女子学生には「マスカラならこの企業」というのが認知されているんですよ。もちろんマスカラだけでなく、ギャル系の雑誌だったらココといった感じで、女性ならではの情報に本当に詳しい。業界だけでなく、いろんなジャンルに注目していることが分かってきました。
土肥:就活生の就職人気ランキングを見ると、よく似た結果になりますよね。男子の場合は、大手の総合商社だったり、メガバンクなどが上位にランクインされてます。一方の女子は、化粧品メーカーや食品メーカーの人気が強い。
リク:大企業を中心に、似たような会社名がランクインしますよね。でも女子学生の行動をみると、多くの男子が知らない化粧品の会社や衣料品を扱う会社などにエントリーしています。そうした会社を、他の女子学生にオススメすると、反響がものすごくいいんですよ。
またフリーワード検索の結果も興味深かったですね。一般的には「企業名」や「有給休暇」といったワードでよく検索されるのですが、女子学生の場合は「丸の内」とか「銀座」といったワードで調べている人が多い。
土肥:ほー、男子にはあまりない視点ですね。就職するにあたって、第一希望は「大手町」と答える男子は少ないはず。
リク:ですよね。男女別や文系・理系別によってどういった企業にエントリーするのか、ある程度の傾向があるのですが、女子学生の行動は興味深かったですね。
土肥:ほかにもいろいろ調べてくださいよ。地方から来ている人はこういった行動をするとか、一人暮らしの人はこういった行動をするとか。タイプ別によって、いろいろな動きが見えてくるのではないでしょうか。
リク:宿題とさせてください(苦笑)。
学生の行動や志向に合わせた情報を提供
リク:ドイさんは、ECサイトでモノを買われたりしますか?
土肥::はい。
リク:その場合、商品に興味を持ってから実際に購入するまで、どのくらいの時間をかけますか?
土肥:そうですね……新刊の書籍なんかは価格が変わらないので、即決。あと時間が経てば価格が下がりそうなモノは「今日は値下がりしたかな?」とチェックすることもありますが、実際に値下がりしても買わないことがあります。チェックしているのは、期間にして1カ月くらいですかね。
リク:普通のECサイトの場合、ある商品に興味を持ってから購入するまであまり時間をかけないことが多いですよね。でも就活はもっと時間をかけて取り組むもの。就活にまつわる情報量は飛躍的に増えましたが、その情報をうまく整理・活用しきれていない状況があります。私たちは、一人ひとりの学生の行動や志向に合わせて最適化した情報を提供することで、自分と相性の良い企業に出合えるような仕組みを作っていかなければいけません。
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