アメリカでは社会人向けの人材育成の一環としてオンライン教育が定着して いますが、人気講座になるととてつもない数の受講者がいます。 その数、なんと、10万人以上。 この、大量の人が同時に受講できるという側面を指して、教育の「マッシブ化」 と言われていますが、さらに詳しく見るとビジネス教育を大きく変える インパクトがありそうです。
受講者は単に一方通行で動画を見るだけでなく、フォーラムで意見交換をしながら
学びを深めていくのです。
そして、この交流を促す「仕掛け」として、良い質問をした、良い回答をしたなど、
コミュニティに貢献した人には「バッジ」と呼ばれるステータスを受け取ることができます。
(もしログインされた方は、[DISCUSSION]→[BADGES]と進んで下さい)
すなわち、ウェブ上のコミュニティにおいて周囲に影響を与える「インフルエンサー」を
発見し囲い込むことにより、新たなビジネスモデルを構築するベースができていることが
VCには魅力なのではないでしょうか。
●10年の時を経て根付くMOOCs
最後に、キーワードと今後の展望を述べて終わります。
本稿では「マッシブ化」と言ってきましたが、本場米国ではMassive Open Onlineの
頭文字を取って、MOOCs (MOO Courses)、MOOS (MOO Seminar)というのが
キーワードになっています。
そして、上述のUDACITYは米国西海岸発のベンチャー企業ですが、東海岸では
MIT(マサチューセッツ工科大学)によるMOOCsの試み、MITx projectが進捗を
見せているようです。
その原型となった、学校で教える教材を一般に開放する
「オープンコースウェア」がすでに10年の歴史を持つことを考えると、MOOCsは一過性のものではなく、
これからの社会人向け人材育成に大きなインパクトを持つと言えるのではないでしょうか。
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人材育成とビジネス教育
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