年配の上司で、いい人なんだけど見た目が今イチ、っていうタイプの人いますよね? 親しい仲なら思わず、「もうちょっと外見に気を使ってくださいよ、今どき見てくれだってビジネスの要素ですよ」と冗談交じりに言っちゃうけれど、本人はいたって気にしていません。 まあ、そう言われて考え方を変えるくらいなら、そもそも最初から服装にも気を配っているわけですが。
そんな時によく出てくるのが、ファッション・コーディネーターなど、プロの目からのアドバイス。ワイドショーなんかでも「お父さん変身講座」みたいな企画ってありますよね。オシャレなアドバイザーがつけば、見た目もスッキリ◎(二重丸)…
といかないところが、「外見力」の難しいところ。いくらプロの目でアドバイスされたとしても、その内容を消化して自分の中に吸収し、いずれはオシャレの判断を自分でできるようにならないと、結局は元の木阿弥。いつもの、もっさりとしたスタイルに戻ってしまうのです。
筆者も個人的に、カラーコーディネートの相談とかしたことありますが、あれ、オトコ目線では分かんないんですよね。「アナタは秋色が似合うタイプだから、同じグレーと言っても、ちょっと黄色がかったこっちのタイプを選ぶと良いですよぉ、うん。」とか女性の先生に優しく言われても、いや、そのビミョーな色の違い良く分かんないんです。正直なところ。アドバイスを聞くうちに混乱しちゃって、ぐったりしながらの帰り道、(色に対する敏感さって男女で大きな違いがあるんじゃないかなぁ…)、なんて思っちゃいます。いや、負け惜しみだとは思うのですが。
なんて時に試してみたい方法が、「外見力」を構築するための「GMSの法則」。やることは単純明快で、1年間だけで良いからファッション誌を読み続けましょう、というもの。20代だったら「ゲイナー」、30代だったら「メンズクラブ」、40代だったら「サファリ」と、決め打ちで良いから定期購読してみてください。雑誌名の頭文字を取って、「Gainer / Men's club / Safari=GMSの法則」と名付けていますが、別にこれだけに限らず、ファッション誌だったら何でも良いはず。
ポイントは、同じ雑誌を続けるところ。そうすると、あら不思議。いつのまにか自分の中に、「このファッションは好き、このファッションは嫌い」という「判断軸」ができていくのです。心理学の用語では「スキーマ」と言うらしいのですが、「直感的にモノゴトを判断する目」が自動的に養われるのがこの「GMSの法則」のいいところ。これができたらしめたもので、「今自分のファッションがイケてるかイケてないか」のセルフチェックができるようになり、その修正も自分でできるようになっていきます。
だって、外見力が劣っている人は、そもそもが「判断軸」がないんです。ことファッションに関しては、頭の中が真っ白け。「好き嫌い」の好みすらないと言うのが実情で、ファッションセンスに長けた女性の先生からみると信じられないでしょうけど、生まれたての子どもとほぼ同じ。
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人材育成とビジネス教育
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