6つのキーワード。 観察力、外部ネットワーク形成、コーディネート力、動機、社内ネットワーク形成、ビジネス&技術センス。 ―野村総研のレポートより。
野村総研から出たレポートを拝見しました。
イノベーション・マネジメントの進化-あなたの組織ではイノベーションは起きていますか?(PDFです)
http://www.nri.co.jp/opinion/region/2011/pdf/ck20110702.pdf
このレポート中に「デザイン人材」と称し、これからイノベーションを牽引する人材として紹介されています。
そして、「デザイン人材」の素養として、次の6つを挙げています。
○観察力
現場を細やかな視点で
相手の立場に立って観察
○外部ネットワーク形成
多様な生活者との顔の見える関係
多様なエキスパートとのネットワーク
○コーディネート力
ファシリテーション
巻き込み
コーディネーション
○動機
生活者の真の課題を相手の立場に立って発掘し、解決してあげたいという思い
○社内ネットワーク形成
クロスファンクショナルネットワーク
○ビジネス&技術センス
マーケットの理解、技術の理解
注)太字は、6つの中でもとくに大事、とされるもの。
これらの6つを、六角形をつくる感じでつないだとき、六角形の中心をなすのが「デザイン思考」。
この「デザイン思考」を「右脳型」としています。
うん、まさに、と思いました。
人・社会から下ろして考える「社会価値イノベーション」を起こせる人材ではないといけないんですよね。
また、レポート中で説明されている、価値創造アプローチにも、同意するところ多々ありました。
中でも、「フェーズ1」とされる点。
===(引用)===
フェーズ1は「社会課題の手繰り寄せ」である。徹底した現場感覚により社会課題を発掘する。ここではインタビューやアンケート調査などは用いない。人の行動を徹底して観察するエスノグラフィーという手法により、本人も気づかない課題を発見する。
===(引用終了)===
このフェーズ1ができていない人・企業がほとんどではないでしょうか。
…というか、フェーズ1を「やろうとしない」人・企業がほとんどではないでしょうか。
インタビューやアンケート調査そのものに存在価値がない、とは申し上げません。
ただ、インタビューやアンケート調査をいきなり仕掛けても、回答者からホンネを引き出せるわけがない、という視点をもたず、「アンケート原理主義」のような手法に頼る人・企業は、いかがなものか、と思うのです。
とくに、Z会という企業に勤務し、「教育」サービスと向き合う中で…
顧客が要望するサービスだけに拘ると、価値創造はできない、と強く感じます。
次のページそのときの本人には気づかない価値を与え、その価値がわか...
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