Z会といえば大学受験のための通信教育の老舗。東大・京大合格者のうち、実に毎年そのほぼ半数がZ会出身者と、日本のトップ大学に関して驚異的な合格者占有率を誇る。圧倒的な実績を持つ通信添削システムは一体、どのようにして開発されたのだろうか。そしてなぜ、長年にわたって東大合格者の約半数もがZ会ユーザーなのだろう。同社四代目社長・加藤文夫様にZ会の秘密を教えていただいた。(インタビュー&構成 by竹林篤実)
■一期一会の心構え
もちろんシステムが整えばそれだけで高品質を維持できるわけではない。画龍点睛を欠かないためには、そのシステムで動く人間がきちんと魂を込めなければならない。
「自戒の念を込めて社員に口うるさく言っているのが、お客様の人生の中である一定の時期しか付き合わない商品を我々は扱っているのだということです」。
これはどういう意味だろうか。
「つまりお客様にとっての高校一年生というのは一生に一度しかないということですよ」と加藤社長は説く。
言われてみれば当たり前のことだが、意外に見過ごしがちな視点である。高校一年生のときにZ会を選んだ子どもが成績が伸びなかったからといってもう一度高校一年をやり直し、次の年にはじゃあ別のところでやってみようというわけにはいかない。Z会を選んだ子どもにとっては、Z会こそがベストだったと納得してもらえる結果を出さなければならない。
「それだけの心構えを持って仕事をしているかと社員には常に問いかけています。子どもたちには一期一会の精神で接しなければならないのだ、とも」と加藤社長は強調する。
ところで約20年ほど前からZ会は通信教育に加えて、実際に生徒と対面する教室事業もスタートさせた。
「この教室事業の立ち上げに私はまったく関わっていません。しかし聞くところによると、ともかく決して儲けてはならないという、経営的に考えればとんでもないテーマで始められたようです」。
通信教育一筋で展開してきたZ会があえて教室事業に乗り出した意図、儲けてはいけないという言葉の真意は、どこにあったのだろうか。
(第三回 一期一会の精神で子どもたちと接する/全四回 - 次回に続く )
第一回「教えたい思いが生んだ添削システム」
http://www.insightnow.jp/article/585
第二回「限られたお客様に最高のサービスを」
http://www.insightnow.jp/article/626
第四回「教えたいがZ会のテーマ、これまでも、いつまでも」
http://www.insightnow.jp/article/681
※期間限定、Z会が作成した難関大対策の問題をプレゼント中!(高2生対象)
http://www.zkai.co.jp/high/ad/trial/
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FMO第1弾【株式会社Z会】
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