何故だかプチプチしたくなる『プチプチ(R)』の使えるハナシ!

2011.03.26

営業・マーケティング

何故だかプチプチしたくなる『プチプチ(R)』の使えるハナシ!

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

みんな知っている「プチプチ」の正式名称は「気泡緩衝シート」。あのプチプチ(R)は、名古屋にある川上産業株式会社の登録商標である。

「アフォーダンス」とは、そこにあるものに自然に反応するという概念で・・・。見たらついついやってしまう。やらずにいられない。そういう環境やデザインや条件を備えたものを言うらしい。プチプチ(R)は、潰さずにはいられない。子猫は、触ってわしゃわしゃせずにはいられない。非常ボタンを見ると押したい衝動にかられる。穴があったら頭を突っ込んでみたりしたくなる。そんな人間の心理のことである。

このプチプチ(R)から学ぶ「アフォーダンス」という概念は、今後のマーケティングにとって、とても大事な気がする。「アフォーダンス」があるものにあるのは、「余白」と「予感」である。

プチプチ(R)は、気泡緩衝という、機能価値から生まれた。
しかし、その形とデザインには・・・
消費者自らが突っ込んで関与していく「余白」がある。
それに触れて欲求を満たしている自分=近い未来への「予感」がある。

インターネットが販売促進の核となるメディアになりつつある。インターネットは、自分から検索して情報をとりにいける。欲しい情報は、いつでもその中にあるとわかっていると、新しい情報への感度は落ちる。消費のスイッチを押すのは、どんどんと難しくなる。

そういう時代だから「なぜかしら●●したくなる」というアフォーダンス的スイッチのことを語れたり、形にしたりすることは欠かせなくなる。

ブランドの話、街づくりの話、そういう固い会議のところにプチプチ(R)から学ぶマーケティング話は、良い緩衝材になるはずである。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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