東日本大震災のニュースの数々は、心を闇にする。しかし、闇の中にも、確かな光も見えだした。その光にすがり、共有するのもメディアの仕事である。
そういう日本人は、どんなに苦しい時でも、みんなが整列してものを買う。なぜなら、これも大きな自然からの「問い」であると無意識に思っているからである。この「問い」の先に、きっと未来があることを知っている。それが身体に染みついているから、みんなが整列して、身を携えるのだ。
この東北大震災を機に、日本人の倫理や道徳のルーツである「漁業や農業」に、政府は、もう一度、目を向けて貰いたい。海辺の小さな街の人達の「貧困を自ら求める如き処世態度」に光を当ててもらいたい。そうでなくては、日本の潜在的な「輝く復興の力」は、そのパワーを落とすことになる。
「なぜ日本人は、こんな時でも整列してモノが買えるのか?」その答えは、津波にさらわれた幾万もの、漁業や農業に従事している高齢者の皆さんと私達・日本人が、利潤という考えを欠いた思想でつながっているからだ。・・・合掌。
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。