これは、昨年(2010年)後半、メルマガ『スーパー広報術』に連載した記事を統合・一部リライトしたものです。なお、原書に基づいて執筆したため、翻訳版とは日本語の表現が若干異なっています。
人間性に訴えるマーケティングは、外国の大手グローバル企業は既に積極的に取り組んでいます。たとえば、GEやネスレなどです。こうした企業では、「グローバル・ビッグ・イシュー」を解決するということを事業の根幹に据えて活動していることを対外的に公言しているのです。
「グローバル・ビッグ・イシュー」とは、文字通り「地球規模の大課題」ということ。具体的には、貧困、伝染病、資源の枯渇、絶滅危惧種、地球温暖化といった課題の解決を企業として目指す。
その一環として様々な商品を開発、提供するということです。 具体例として は、GEの「ecoimagination」(エコ イマジネーション)があります。Webサイトがありますので興味のあるかたはアクセスしてみてください。
この取り組みはGEが環境問題の解決のためのものであり、具体的には、太陽光発電用のパネル、風力発電用タービンなどの 製品に結びつけています。単にお題目としてではなく、実際に環境問題の解決に貢献していることを伝えているのです。
「人間性」に訴えるマーケティングは、単に以前のメセナやフィランソロピーのように、収益の一部を寄付するといった活動に限定しません。企業全体として取り組む、商品を通じて貢献するという点が従来と大きく異なります。
すなわち、「経営的」なマーケティングなのです。
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「Marketing3.0」考
2011.01.08
2011.01.08
2011.01.08
2011.01.08
2011.01.08
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。