これは、昨年(2010年)後半、メルマガ『スーパー広報術』に連載した記事を統合・一部リライトしたものです。なお、原書に基づいて執筆したため、翻訳版とは日本語の表現が若干異なっています。
企業が、Marketing 3.0を実践して成功を収めるためには、消費者が近年、ますます重視するようになってきた3つのことを深く理解する必要があります。
それは、「共創(Cocreation)」「コミュニティ化(Communitization)」「性格形成(Character Building)」の3つです。
・共創(Cocreation)
共創とは、企業と消費者が共同、協力しあって、新たな価値を生みだすこと。
共創を実現するためには、企業は、消費者との共同・協力の場となる基盤=プラットフォームを構築する必要があります。
この一例を挙げれば「クックパッド」。消費者が自分の得意な料理レシピを投稿することにより成立している情報サイト。企業が構築した基盤の上で、消費者がお互いにレシピを入手することを通じて、企業は、新商品開発につながる貴重なヒントや事業収益の機会を得ています。
・コミュニティ化(Communitization)
ここでのコミュニティ化というのは、SNSなどだけを指しているわけではありません。従来の多くのコミュニティが地域などの地縁で成立していたのに対し、特定の興味関心や共通するライフスタイルなどによって結びついた現代の新たなコミュニティのことです。
企業として忘れてはいけない点は、コミュニティはそこに属するメンバーのために存在しているのであり、企業が勝手に操作しようとすべきでないこと、むしろ、コミュニティに奉仕すべきであることです。
・性格形成(Character Building)
企業や製品を「人」だと考えてください。人はそれぞれユニークな性格や価値観を持っていますね。企業は製品もまた、ユニークな性格を形成していく必要があるのです。
もちろん、単にユニークであるということだけでなく、正直で真摯で信頼にたる性格を形成することによって、消費者とのきずなを深めていくのです。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
「Marketing3.0」考
2011.01.08
2011.01.08
2011.01.08
2011.01.08
2011.01.08
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。