消費者主導のメディアの台頭によって、口コミの重要性が高まっています。「口コミ」を利用する口コミ・マーケティングは有効なのでしょうか?
マーケティングにおいて顧客の要因(顧客ニーズ)と自社の要因(能力や方針など)のどちらを優先するべきかという議論があります。成功のための方程式は様々のようですが、根底において顧客を尊重する姿勢や態度は不可欠です。しかし、「顧客第一」を公言しても上手くいくとは限りません。そこにマーケティング、ビジネス、あるいは、経営の奥の深さがあります。一見、顧客の声を無視しているかのような行動が成果を上げることがあります。
安価で効率的、効果的なマーケティングを実現するために口コミは欠かせません。しかし、それは口コミ・マーケティング(口コミの計画)によるものではなく、一般的なマーケティングの成果として得られるものです。優秀な口コミ・マーケターがいるとすれば、それは優秀なマーケターにほかなりません。マーケティングの基本は製品、価格、チャネル、プロモーションの計画と実行だと言えます。また、その過程における顧客ニーズの細分化、絞込み、関係の構築が欠かせません。何も秘密はありません。基本的なことを繰り返すだけなのです。
口コミの伝播において共感が欠かせません。優れたマーケティングとは、効率的であり、効果的であり、低コストなのです。
★仕事と社会に役立つ! 池袋ビジネススクール 【詳細】
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2007.10.13
2007.10.21