2010.12.07
ストック型とフロー型メディアの違い
長尾 和彦
blanklabo コミュニケーションプランナー
シナリオ設計を行う際に最近感じている事についてつらつらと書いてみました。
最近の傾向では「Owned Media」の一部を「ストック型のEarned Media」の内部に置く企業が増えています。わかりやすい例でいうと、「Facebook」のファンページや「mixi」の公認コミュニティなどがそれにあたります。
おそらく、初期のシナリオ設定では「Earned Media」上での「共有」により態度変容を促し、最終的に自社内の「Owned Media」に誘導する事を目的としていると思いますが、「ストック型」のメディアは、内部にトラフィックや情報をためてしまうので、結果的に自社への誘導は失敗に終わっているのではないかと思います。
このような事態に陥った場合、飲料や食品など、低関与商材は共有と認知の差がほとんど見られないので、さほど問題はないとおもいますが、高関与商材の場合は「共有」のプロセスが自社以外のメディアで形成されていき、次第に「蛸壺」化していくといった何とも薄気味悪い事になりそうな気がします。
何ともまとまりのない雑感になってしましましたが、この「ストック型」メディアについては、各企業やフリーでやっておられる自分を含めた仕掛け屋さんも、もう少し用心深く考えてみる必要があるなーと思った次第でございます。
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長尾 和彦
blanklabo コミュニケーションプランナー
1997年より映像制作を中心に活動。2001年より活動の領域をWEBに移し、東名阪に拠点を持つ制作会社にて10年間勤務。執行役員 兼 営業企画部長として様々なクライアントのウェブ戦略の企画立案やサイト構築・運用に携わる。2010年独立。2013年~株式会社五箱取締役。書籍「ネットショップ 開店・運営バイブル(技術評論社)」執筆協力。「Webサイト構築・運用のコストと効果がバッチリわかる(技術評論社)」共著。猫より猫背で有名。