2018.05.21
知っておきたい!働き方改革を実現するためのオフィス改革の基本キーワード
アスクル 「みんなの仕事場」運営事務局
働き方改革によって、今、オフィスが変わりつつあります。どのようなオフィス、そして働き方が今、求められているのでしょうか。オフィス改革の基本になるキーワードを紹介します。
そもそも、なぜ働き方を改革しなければならないのか
この4月6日、経団連や連合の労使トップが参加した「働き方改革実現会議」がまとめた実行計画を土台に、働き方改革関連法案が閣議決定し、現在、与党は今国会中の法案の衆院通過を目指しています。
なぜ今、働き方を改革しなければならないのでしょうか。その理由は、日本の労働人口が減ってしまうことにあります。
年々進んでいる、日本の少子高齢化。それに伴い、労働力の中核をなす15歳以上65歳未満の「生産年齢人口」も、1995年をピークにどんどん減少していきます。社会で働く人が減ってしまう。このままでは、やがて労働力が不足して、日本経済に大きなダメージをもたらすことになるでしょう。
これを食い止める対策としては、まず女性や高齢者などが働きやすい社会にすることで生産人口を増やすこと、次に出生率を上げて生産人口の減少そのものを食い止めること、そして労働生産性を上げることです。
労働生産性とは「労働者1人あたりが生み出す成果」のことですが、実は、日本の労働生産性は、OECD加盟国の全35カ国の中で22位。主要7カ国の中では最下位なのです。
生産性が低いままでは、もし働き手が増えたとしても、経済成長はおぼつきません。まして働き手が減少していくことがわかっている今、生産性を上げることが日本の経済にとって急務になっているのです。
オフィス改革のキーワード
生産性を上げるために、今、多くの企業が目指しているのが、働く人と企業の双方にとってウィン・ウィンの改革です。つまり、多様な働き方を実現することによって、チームが創造的なコラボレーションを発揮でき、最良の成果を生み出せる仕組みを目指している企業が多いのです。
そこで、新たなイノベーション、新たなアイディアを生み出すためのオフィス改革の基礎となるキーワードを紹介していきましょう。これらに共通しているのは、ICTの活用、ストレスのない環境、そしてコミュニケーションの活性化ということになります。
業務プロセスの見直しと[ペーパーレス化]
これまでもずっと叫ばれてきたペーパーレス化ですが、オフィスを変革し、働き方を変革するためには、やはりこれを避けて通ることはできません。
これまで紙ベースで行わてきた業務をペーパーレス化することができれば、業務効率が向上し、省スペース化も期待できます。
なかなか進まないペーパーレス化を実現するためには、ノートPCやタブレット、無線LANといったモバイル環境や、グループウェアやワークフローシステムの導入といったICTの整備・活用も必須ですが、何よりも必要なのは、社員の意識やワークスタイルを変革することです。これまで書類ベースで行ってきた業務をIT化し、仕事の流れを大きく変えるためには、業務プロセスを細かく分析し、再構築していく必要があるでしょう。
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