仕事をする上で協力者を上手に保つ方法は、「報・連・相」をしっかりとポイントを押えて行うことです。「報・連・相」は新入社員のためだけにあるものと思われがちですが、会社・チーム・お客様と仕事をしていく上で誰しもが必要な基本行動なのです。本日は、周囲と上手に仕事を進めていくための「報・連・相」のポイントをご紹介します。
B:仕事の難易度を自分なりに早めに見極めて、周囲に対して早い段階で「これは報告(相談・連絡)しておいた方がいいかもしれない」と思って報告(相談・連絡)する。[=先取りの情報]
自分に仕事を進める主導権を持ってものを考えるとしたら、どっちが有利かは明らかです。
「報・連・相」が下手な人の特徴という形で表現してみます。
●これは自分が主役の仕事だという「当事者意識が欠けている」。
●周囲の力を上手に借りて目的を達成しようという「戦略的な思考に欠けている」
●義務感で機械的な「報・連・相」をするので、タイミングを逃してしまう。
②節目のコミュニケーションを心がける
しっかりと仕事を「任せてもらっている」という時には、こまめ過ぎる「報・連・相」は邪魔になるということもあります。
仕事の基本の本などで、「報・連・相はこまめに」などと書いてありますが、それは迷惑でしかないことも多いのです。
上司と部下の場合で言えば、「お前に任せているんだから、節目節目できちんと報告してくれ」というのが上司の本音です。
一緒に仕事をしていて、「節目でのまとめ報告」が絶妙にうまい人とはやはり仕事がうまくいくものだと思います。
節目というのはスケジュール上の「中間報告」や、進捗確認の会議などで報告などです。
そうした際に
●現場の情報をなるべくリアルに盛り込んでいる
●事実に加えて、今後の見通しについてもきちんと自分の考えが盛り込まれている
●上司も含めた周囲に何を期待しているかが明確になっている
ということが節目できちんとできていると、日常のこまめな「報・連・相」がなくても安心感が生まれるものだと思います。
③進捗情報を共有する
これは「報・連・相」の中でも「連絡」の領域だと思いますが、分担された仕事がお互いにどこまで進んでいるかという情報共有がプロジェクトを進めていく上ではとりわけ重要です。
プロジェクト運営や、仕事を進めていく上で最も重要なことは「スケジュール管理」です。
質ももちろん重要なのですが、最も影響が大きく問題が派生してしまうことは「スケジュールの遅れ」ということなのです。
従って、プロジェクト運営や仕事をしていく上で最も大切なことは「進捗の見える化」ということです。
「報・連・相」の中でも、仕事の進捗が今どうなっているか?ということは、必須事項です。
何がなくても自分の分担された業務についての進捗状況だけは共有を怠ってはなりません。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
「スター社員の仕事術」
2010.10.13
2010.10.06
2010.09.29
2010.09.22
2010.09.15
2010.09.08
2010.09.01
2010.08.25
2010.08.18
今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。