Yahoo! JAPANが27日、グーグルの検索エンジンを自社の検索サービスに採用することを発表しました。「うちのサイトは生き残れるだろうか?」多くの人の頭をよぎったであろう、この疑問を検証したいと思います。
2010年7月27日に発表されたYahoo!のプレスリリースは、WEBビジネスに関わる多くの人達に戦慄を覚えさせたに違いありません。Yahoo!の検索システムがGoogleに変わってしまうことによって、今まで上がっていた検索順位が刷新され、サイトへのアクセスが激減してしまう可能性があるのです。
一般に、Googleの検索システムは、現在のYahoo!検索に比べて順位に対してシビアで、SEO対策による恣意的な影響を受けにくいと考えられています。そのため、この検索システムの切り替えが行われれば、Yahoo!検索に頼っているWEBサイトやSEO業者は、今までのような順位向上が難しくなり、ビジネス上、大きな打撃を受ける可能性があります。
検索システムのGoogleへの切り替えは、なるべく早く(早ければ年内に!)という話です。来るべき日を迎えるまでに、WEBサイトの所有者やSEO業者がやっておくべきことは何でしょうか。
1.あなたのWEBサイトが受ける影響を予測する
あなたのWEBサイトが受ける影響を予測する、最も簡単な方法は、あなたのWEBサイトをGoogleでも検索してみることです。
検索システムがGoogleに切り替わった後では、「Yahoo! JAPANは検索サービスをカスタマイズして提供することが可能」としていますが、大方の順位についてはGoogleのそれと同一になると考えるのが自然です。そのため、ターゲットとしているキーワードを、現在のGoogleで検索してみて、あなたのサイトの順位が上がっていれば、検索システムの切り替え後もその順位が維持されると考えても良いでしょう。
しかしながら、多くのサイトでは、アクセスを集めているキーワードは単一ではなく多岐に渡っていますので、それらを一つ一つ調べ上げるのが難しい場合があります。そのような場合は、アクセス解析を使って、現在のアクセス元の情報を確認しましょう。
Google Analyticsをご利用の場合は、「トラフィック > 検索エンジン」から、アクセス元となった検索エンジンの種類を確認できます。ここで、アクセス元の検索エンジンが、yahooに極端に偏っている場合は要注意です。yahooからのセッション数が、googleからのセッション数で置き換えられた内容が、検索システム切り替え後に、あなたのサイトが獲得できるセッション数となる可能性があるのです。
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2011.02.10
2011.10.07
株式会社インフォアスリート 代表取締役
1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。ERP導入コンサルタントとして、企業の基幹システムの導入に携わる。その後、独立して株式会社インフォアスリートを設立。