‘Google’のトップページに初めてアクセスした時、「なんとそっけない画面なんだ」といった印象を持ちませんでしたか?
‘Yahoo!Japan’の賑やかで楽しげなトップページに慣れていた日本人にとって、Googleの「シンプルさ」は驚愕ものでしたよね。もちろん、当初は、「検索機能」だけに絞り込んだGoogleの使い勝手の良さ、検索結果の精度の高さでたちまち、ビジネスユーザー中心に浸透していきましたが。
さて、日本企業のグローバル展開に当たって、Webサイトも当然ながらグローバル対応を充実させていく必要がありますが、ここで課題となるのが、日本人と外国人の認識の違いです。
特に、パッと見のデザインに対する好みには、日本人と外国人(とりわけ欧米人)と大きな差があるのです。端的に言えば、日本人は色使いが派手で賑やかなデザインを好みますが、外国人は、シンプルな色使いのデザインを好む。
問題は、外国人の好みをわかっているデザイナーが提案したシンプルなデザインに対し、日本人の担当者が、「こんな平板なデザインはつまらない」などと、自分の好みで判断し、デザインを変えさせるといったことがしばしばおきることです。
デザイナーとしては、「いや、あなたが見るサイトじゃないでしょ?」と言いたいところでしょうけど、結局押し切られてしまって、外国人にとってはあまり好きになれないWebサイトがリリースされてしまうことがあるようです。
日本人の場合、多様な民族、宗教、文化、価値観に普段から接する機会が少ないため、自分自身の基準で判断してしまいがちなんでしょうね。
これから海外向けWebサイトの立ち上げ、もしくはリニューアルを担当される日本の担当の方はぜひ、外国人の嗜好がわかってるデザイナーさんの感性を信じて任せてあげてください。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。