星野リゾート代表取締役、星野佳路氏は、 「個人旅行の予約ツールはほとんどがネットになる」 と感じているそうです。 (「IT経営への提言[日経コンピュータ他特別編集版])」 収録の特別講演より)
この場合、ユーザーが気になるのは、
全体的な漠然とした印象です。
つまりざっと見た第一印象で、
このページに有効な情報がありそうか、
使いやすそうかを判断しようとするでしょう。
この場合、どうしても視線は画像に行きやすく、
逆に、文章をじっくり見ることはしません。
おそらく、テストではなくリアルな状況で、
複数のホームページを見比べるとき、
あなたもこうするのではないでしょうか。
比較対象のホームページ全てを隅から隅まで、
なめるように見るのではなく、ざっとあたりをつけて
「このホームページがよさそうだ」
と1-2個に絞りこんでから、
じっくりと文章を読み込んでいきますよね。
ですから、初見の「ざっと見」の段階で、
情報量の多いホームページと少ないサイトがあった時、
多くの場合、情報量の少ないサイトは捨てられるでしょう。
(使いやすさは同じ水準だとしたら)
なぜなら、
「このホームページでは十分な情報が得られそうもない」
と最初の段階で判断されてしまうからです。
したがって、最初の時点で、
文章をちゃんと読んでもらえないことは、
けっして問題ではないのです。
以上は、あくまで私の「仮説」の域を出ませんが、
ユーザーテストの結果を安直に判断せず、
リアルなユーザー環境も考慮しながら、
さまざまな「解釈」の可能性を探ることが必要だと思います。
あなたの「解釈」もぜひ教えてくださいね!
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2007.11.01
2008.05.13
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。