「○○でやろう。」でやってみてほしいこと。

2010.03.05

ライフ・ソーシャル

「○○でやろう。」でやってみてほしいこと。

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

 今日は地下鉄・東京メトロの「マナーポスター」の話。首都圏の利用者でなければなじみは薄いだろうが、その歴史は意外にも古いのだ。

 シリーズに最近もう一つの変化がある。2009年4月に登場した、「おばさん」がいる。「おじさん」同様、時に傍観者、時に被害者となりながらも、社内のマナー違反者を無表情に見つめるポジションなのだが、2010年1月におじさんと寄り添うように登場している。そして、心なしかお腹をかばうようにしている。2月、お腹は大きくなり、おじさんとの子供を宿しているのが明らかになる。3月、おじさんとおばさんは、子供を抱きかかえて登場した。

 さて、少し気が早いが、来月からは4月。年度も改まってシリーズもどうなるのかが楽しみだ。温かくなると寄藤氏の調子もさらにアップするだろう。

 ファンとして一つ提案をしたい。
 せっかく、おじさんとおばさんが「親キャラ」になったのだ。彼らを暴れさせてはどうだろうか?
 ポスターに描かれている、「車内の迷惑者」は主に若年層の姿で描かれている。しかし、現実には車内の多くの若者はおとなしく、マナーもよい。パパママや中高年が周囲を顧みない迷惑行為をしている姿も散見される。
 子供ができたおじさんとおばさんたが「子供」という武器を振りかざして、今度はマナー違反をしでかす。例えばベビーカーを畳まずに満員電車に突っ込んでくるとか。若者目線でみた、大人のマナー違反も結構あると思うのだ。
片方の視点だけで見ずに多面的に見る。立場を変えてみる。そうして、お互いの心地よい関係を創っていく。それこそがマナーというものだろう。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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