影響力を解剖する(12)コントロール感-2

2007.09.18

仕事術

影響力を解剖する(12)コントロール感-2

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

前回書きましたが、 「自分の周囲の世界を主としてコントロールしているものは何か」 ということについての私たちの見方(認識)には、 大きくは、次の2つの傾向があるのでした。 ・外的コントロール型 ・内的コントロール型

「無気力」

となり、後に不快さを自分で解決する力を与えられても
自ら動こうとしなくなってしまうのです。

「学習性無力感」の実験が与える示唆が「深い」と
思うのは、現代社会が、何か自分とは関係のないところで
大きく発展(進化)し続けていて、その複雑で高度な変化に
私たちは翻弄されているという感覚を持たざるを
得なくなってきたからです。

こうした変化に対し、なんとか適応しようとがんばり、
自分の人生のグリップを握り続けている人はいいのです。

問題は、さまざまな理由で
人生のグリップを手放してしまった人たちです。

彼らは、社会への適応に失敗し続けるうちに、文字通り

「学習性無力感」

に陥ってしまい、現状にただ流されるだけとなり、
自暴自棄の生活を送る可能性が高くなります。

最近の若者たちの動向を見ていると、

「ひょっとして、若年層にこんな人々が増えているのではないか?」

という危惧を感じざるを得ませんよね。

『影響力を解剖する』
(今井芳昭著、福村出版)

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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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