前回書きましたが、 「自分の周囲の世界を主としてコントロールしているものは何か」 ということについての私たちの見方(認識)には、 大きくは、次の2つの傾向があるのでした。 ・外的コントロール型 ・内的コントロール型
「無気力」
となり、後に不快さを自分で解決する力を与えられても
自ら動こうとしなくなってしまうのです。
「学習性無力感」の実験が与える示唆が「深い」と
思うのは、現代社会が、何か自分とは関係のないところで
大きく発展(進化)し続けていて、その複雑で高度な変化に
私たちは翻弄されているという感覚を持たざるを
得なくなってきたからです。
こうした変化に対し、なんとか適応しようとがんばり、
自分の人生のグリップを握り続けている人はいいのです。
問題は、さまざまな理由で
人生のグリップを手放してしまった人たちです。
彼らは、社会への適応に失敗し続けるうちに、文字通り
「学習性無力感」
に陥ってしまい、現状にただ流されるだけとなり、
自暴自棄の生活を送る可能性が高くなります。
最近の若者たちの動向を見ていると、
「ひょっとして、若年層にこんな人々が増えているのではないか?」
という危惧を感じざるを得ませんよね。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2007.09.20
2007.10.15
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。