最近運動不足が気になる。でも忙しくてジムに行く時間もない……そんな悩めるビジネスパーソンにお勧めなのが「自転車通勤」だ。とはいえ、身の回りに経験者がいないとまずは装備を揃えるところから不安なもの。本コラムでは「初めての自転車通勤」をガッチリフォロー&応援しています! [西幡治美(金森マーケティング事務所),Business Media 誠]
それに比べ、スポーツバイクの乗車姿勢はどうだろう。前傾した姿勢は、座面とハンドルが同じ高さ。ママチャリに慣れた者にとっては異質に見えるが、この姿勢こそが上半身の重さを腕、そして腰と分散させ、体を楽にする。ぺたんこのサドルはペダリングする際に効率よく力を伝えるため。うまく体重が分散され、ペダリングがスムーズであれば座面のクッションは不要になる。自転車と身体は一体となり、スピードも楽に出るというわけだ。
また、ママチャリはたくさんの荷物を積んでも安全に動けるように車体も重い。スポーツバイクが「長く、速く、快適に」という考えで作られているのに対し、ママチャリは「近場を、ちょこちょこ、便利に」というコンセプトで作られた乗り物なのだ。
そう、ママチャリとスポーツバイクは、ほぼ別物と言っても過言ではない。例えれば、荷物の上げ下ろしに便利な軽トラックと、しなやかにコーナーを駆け抜けるスポーツカー。数キロから数十キロを毎日往復する自転車通勤に適した自転車がどちらかは言わずもがな、だろう。
初めて買うなら、おすすめはクロスバイク
長く快適に乗るために、効率の良い工夫がいろいろと施されているスポーツバイク。しかし一口にスポーツバイクと言ってもその種類や用途はさまざまで、形も千差万別。値段もピンキリだ。
初めて本格的に自転車に乗ろうという人にとっては、まずどんなスポーツバイクを選ぶかが悩みどころだろう。スポーツ経験が少ない、自転車も長く続けられるか自信がない。自分に似合ったスタイルもまだ分からない……そんな人におすすめしたいスポーツバイクが「クロスバイク」だ。最近は、初心者に優しいクロスバイクが、各メーカーからたくさん発売されている。
クロスバイクは、「速く、長く走る」ロードバイクと、「悪路を快適に進む」クロスカントリーの良い部分を合わせ持った両刀バイク。走行時の抵抗がクロスカントリーより少ないし、ロードバイクのように少々の段差や石ころにナーバスになることもない。姿勢もフレームやハンドルを選べば劇的に厳しいことはない。価格も手頃なものが多く、入門編としてはぴったりの手軽さと、スタイリッシュさが同時に手に入る。
クロスバイクで快適に自転車通勤を楽しむうちに、だんだんと自分に適したバイクが分かってくるはず。スピード重視のロードバイク系なのか、悪路も安心なクロスカントリー系なのか。それが分かった時に、専門分野のバイクに乗り換えれば良い。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
自転車通勤
2009.12.14
2009.12.07
2009.11.30
2009.10.20