購買・調達コンサルタントのつぶやき

2009.10.17

経営・マネジメント

購買・調達コンサルタントのつぶやき

野町 直弘
調達購買コンサルタント

「コンサルタント」として欠かせない資質は3つあります。 1.やりぬく力 2.あるべき姿の構想力 3.木も見て森も見る力

私はこの3つがコンサルタントとしての欠かせない資質だと思っていますが、
その中でも一番大切なのは『やりぬく力』だと常日頃実感しています。
『やりぬく力』は特に我々のようなブランド力もない
小さなコンサルティング会社にとっては競争力そのものです。
正直な話今まで私自身や会社で経験した全てのプロジェクトが
成功裡に終了したわけではありません。
上手くいかずに経営に穴をあけそうになった
プロジェクトも当然のことながらありました。
しかし少なくともこれだけの期間会社がもってきたのは
『やりぬく力』があったからだと思っています。
常に顧客や顧客のプロジェクトリーダー、メンバーのことを考え、
いかに彼らのお役にたてることをやっていけるか、
その力があれば、自然と実現すべき
『(顧客にとっての)あるべき姿の構想力』も身に付きます。
というか、より良いあるべき姿を目指すことにつながるわけです。
『木を見て森を見る力』は基本的には
日々そのプロジェクトの森のことを考えることから身に付きます。
私も以前諸先輩方から
「とにかく考えろ、考えるのはただだから」と言われました。
考えてみたら朝起きてから夜寝るまで
ずっとプロジェクトのことを考えていることもありました。
そうすることで常に森を見る力が自然と養われていくのです。
そう考えるとやはり『やりぬく力』がベースとなるのです。

『やりぬく力』は能力ではなく資質そのものです。思いです。
この思いの強さが能力の欠如を補うだけでなく、
実現不可能なことを実現することにつながるのです。
成功する事業家の共通する点を
以前知り合いの敏腕ベンチャーキャピタリストに聞いたことがあります。
そのVC曰く「成功するという思い込み」という答えでした。
ある意味当たり前かもしれません。
「実現するまでやり続ける」わけですから。

今回は自省の念も込めて「コンサルタント」として
「調達コンサルタント」の資質について私の考え方を書かせていただきました。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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